go on a picnic

モダンなライフスタイルにあう
気の利いたフラワーアレンジメントを
ブラジル生活の小話を交えて紹介します

コーヒー園にて 2 

2012年01月11日 | 
Rio de Janeiroから来る熱帯の空気と
Sao Pauloからの高地の涼風を受けて
ちょうど間に挟まれているBocainaは
コーヒー栽培に適していて、ある時期とても
栄えていました

ところがコーヒー豆の大暴落を受けて
出荷するほうが損をするという年が続き
とうとう山ごと、地域ごと
コーヒー園を丸焼きしてしまったのです

約100年前のことなのに
今でも山には木は生えておらず
刈り込まれたような芝がずっと
地肌を象って続いています

360度見渡す限り、人家は見えず
山の稜線だけが何重にも
うねうねと連ねている光景を見るのは
私はここが初めてでした

そんな大自然に囲まれ
人々は静かに、時が止まったように
暮らしています

人がいないから、文明がないから
だから、好き

こういう面を「ブラジルらしい」と呼ぶというのは
ヨーロッパの人たちに教えてもらいました

所縁あるコーヒーポットに
コーヒーではなく
遺されていった花を活ける

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