異形の仲間たち見聞録

私が見てきた精神疾患者たち

小説 『ボケ茄子の花 その三十八』

2018年09月13日 03時22分59秒 | 小説『呆け茄子の花』

結局、尚樹はまた主治医に同じ事を言ったが、

部長は尚樹の主治医に小言を喰うだけには収まらず、

病院の会議という会議またミーティングに呼ばれることなく、

「干される」こととなり、議事録を会議後に渡される羽目になった。

部長は部屋を出る用事がなくなり、フラストレーションは高まるばかりで

その矛先は、逆恨みとなり尚樹に降りかかろうとしていた。

尚樹はいつもの通りに「Dr.部屋」で仕事をしていると

ノックする音に扉を見た・・・。

 

尚樹の主治医だったが、いつもはノックをしないDr.に違和感を感じながら、

「あっ、先生どうされました?」主治医はいつになく真剣な顔だったが、

その顔は尚樹に向けられたのではなく、なにか「闘いの余韻」を感じさせた。

 

 

その三十九につづく

 

 

 

 

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