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下山事件について

2023-03-07 20:10:12 | 日記

左翼史を勉強中に「下山事件」がでてきて、たまたま読売オンラインでも下山事件に関する連載記事が掲載され興味深く読んでいた。以前からGHQによる謀殺といわれていた事件であるが、状況から明らかに自殺は考えられない。なぜなら単純に、自殺をしようという人が朝食をしっかり食べて、昼食の弁当を持って出勤し、途中で運転手を待たせて失踪することはないだろう。解雇に思い悩んで失踪するなら、1回目の解雇通知(7/4.3PM)をする前に人知れず失踪するだろう。松本清張氏の「日本の黒い霧」を読んで、なるほど鋭い推理だと思ったし、すべてのつじつまが合う(ように推理したから当然だが)し、おそらくこの推理通りの事件だったのだろう。ただ推理はあくまでも推理であって立証はできていない(というか立証できるような状況でなかった)。GHQ占領下の当時の日本で、GHQ内の捜索はできなかったろうし(実際に他殺説をとった捜査2課と検察の捜査は打ち切られた)、仮に捜査できて立証できてもGHQの関係者を逮捕できるわけがない。
謀殺者GHQG2は、下山氏が国鉄労組=共産党員によって轢き殺されたことにして、共産党など左派勢力にダメージを与えようとした。だが自殺のようにもみせかようとした(替え玉を轢死体発見現場付近をうろちょろさせた。)のはなぜか。その理由は、もしGHQG2の仕業とばれたときに、G2と対立していたGHQGSからの非難をかわすためであった。実際のところは、警視庁捜査1課は自殺と断定した。捜査課と検察は、他殺の線で(それも共産党、労組でなく、GHQを疑い始めた)捜査し始めたので、慌てて圧力をかけて捜査を中止させた。そして警察は自殺と公式発表しなかったし、GHQも自殺との公式発表をさせなかった。なぜなら、GHQG2としては「自殺」と世間に発表されると、GHQG2の本来の目的である労組、共産党による他殺が否定されてしまうので、「公式には(自殺、他殺かは)未断定のまま、他殺の匂いを残し、日共、もしくは過激な国鉄労組員がやったのではないか、という疑惑をいつまでも一般世間の印象に揺曳させるために発表させなかったのではないか」、また警察としては、(東大法医による死後轢断の発表、警察内部で自、他殺説で分かれたこともあり)自殺と発表するのはためらわれたが、「何とか結論めいたものを出さねばならないので、ここでいわゆる「下山白書(自殺説)」による非公式の発表となったものと思える。」と著者(松本清張氏)は推測する。
すっかり下山事件にとりつかれた僕は今、映画「日本の熱い日々、謀殺下山事件」と、この映画のソースである同名の矢田喜美雄氏の著作を見て、読んでいるところです。(3/12でルミノール反応の所まで来ました。)さらに2005に発刊された「下山事件、最後の証人」
柴田哲孝氏著(本著では事件に関わったある会社についての証言を得たとある。おそらくGHQG2が旧軍人に作らせた特務機関が装った会社のことだろう。)も読む予定です。

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