4年振りの東京は、季節的なものも有っただろうが少し、空気が綺麗に成ったように感じた。
初日以外は爽やかな晴天に恵まれ「晴れ男」の面目躍如である。
週末の街は平日の雑踏とは違って、人の流れも心なし緩やか。
今回は都心部を避けた事も有って、東京の裏側が目に付かなかったのかもしれない。
特に感じたのは皆さん
「他人への気配りが効いている」
随分前から公衆での行儀の良さには定評のある街だが今回、それを肌で感じた。
私が街角で立ち止まり撮影していると、前を横切ろうとする人が皆、立ち止まったり、進路を変えたりしてくれる。
一眼と違ってデジカメは撮影時でも周りの動きが見えているので撮影に問題は無いし、私の場合は人の
写り込みも期待しているのでそんなに気遣って頂く必要は無いのだが、まず無視される事は無かった。
色んな人間が一杯集まって形成されている大都会、他人に対する気配りが無ければ日常的に問題山積だろう
それを「優しさ」という言葉で一纏めにするには、余りにも短い滞在であったが。
季節的にはジャケットだけで過ごせる最後の時期だった、夜は軽いコートを着ていても可笑しくは無い程度の気温だ
11月の中旬となる今頃は、もう冬のファッションが溢れているのではないだろうか。
そう言えば18日には木枯し1号が吹いたそうな。
今回の旅は従前のそれと違って計画当初から「友人と会う」ことが目的で有り、それ故、人と人との縁(えにし)が
単なるグルメ旅に「一味」プラスされ、旅を終えた後の満足感、充実感は新鮮なものがあった。
羽田A/Pで見つけた「フレッシュネス」でレモネードのほろ苦いレモンを囓りながらこの旅で出会った人の顔、話しの端々
生活に根ざしたハンバーガーという食べ物、そんな事がスライドショーのように思い出された。
長々お付き合い頂きました「東京プロジェクトvol-1」は此にて終了です。
vol-2も近い将来、きっと。
--あとがき(2008-2-7)--
因みにクリスピーの記事冒頭で「そんなことで」と書いておりましたが、じつは今回取材予定だったバーガー
以外の3店舗の内、1店は多分閉店、他の2店(カレー店)は頂けたものの、とてもお奨め出来ない
「お味」でして如何に「グルメ誌」の情報が「当てにならない」かという事を実感しました次第。
ま、店の、或いは料理人の変遷もあることでして新旧交代の激しい大都会の厳しさが実体験
出来たことも収穫の一つでしょうか。
其れに比して取材した「グルメバーガー店」が一店として「ハズレ無し」だったのは
「Y.M.氏」の的確なるアドバイスに因るものと改めて謝辞を追記するものです。
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「やさしさ」とも解釈できますが、他人の撮影を邪魔したことにより「トラブルに巻き込まれたくない」という、自己防衛的な感覚も幾分かはあるかと思いますよ。裏の裏は「他人への関心の無さの表れ」ともとれます。
しかし同じ意識・同じ目的の人が集まれば、それだけ住み良さは増すと言ってよいのかも知れません。
まぁでも「パイ」が大きいので、ある日ある時間に「アレ食べよ」と思ってソコに集まる人数の多さも半端ないわけで。しかし同時にお店の数も半端ないですよね。だから大変な競争が発生するわけで。各店続けるのも生き残るのも大変です。
当初から東京プロジェクト「vol-1」というタイトルに戦々恐々(?)としておりました。こうなると次回も期待せざるを得ませんネ。どんな「vol-2」になるのか……楽しみにしております。