「校長が退職すると、半分が2年以内に亡くなるんだぞ。」
ある学年主任から、こんなことを聞いたことがある。その人は、教師歴20年以上のベテランだったが、勤務校の校長の退職後を追うとこんな恐ろしい統計が出来上がったらしい。
ちゃんとしたリサーチをしたわけではないが、この数字、なんとなくうなずけるところもある。学校現場の長として権威をもって仕事をしてきた人が、ある日を境に普通のオジサンになってしまう。緊張が切れて、生きる気力も失せてしまうのだろうか。
僕の知っている校長などは、退職したあと歯医者の待合室にいた見ず知らずの人に、何の脈絡もなく
「私はつい昨年まで、校長をしていたのです。」
と切り出して、延々と自分の過去の成果を語っていたとか。最初、なんて薄っぺらな人間なんだろうと思い軽蔑したが、今になって考えてみると、人間の弱い部分を見ているようで、ちょっと同情してしまう。
また、校長として退職した人たちでも、非常勤講師として再び教壇に上がる人も少なくない。正直、こういう人が来ると、こちらとしては非常に使いづらいことが多い。たとえば、テストの点数をパソコンに入力する作業をしてもらおうとしても、まったくパソコンが使えない。教えてあげようとしても、
「先生、よろしくお願いします。」
といってさっさと帰ってしまう。成績のつけ方の方針を話しても、
「私の学校では(私の時代は)こうだった。」
と聞く耳をもたない。最低限の仕事はしてもらおうといろいろ頼むのだが、20代で元校長の非常勤の先生に依頼するのは、気が引けるのだ。時々、
「なぜ、この人は非常勤として再び教壇に上がりたいのだろう?」
と感じることもあった。なぜなら、教科の指導にも生徒の指導にもまったく向上心のかけらも見られないからであった。中には教師に向いてないのではないか、と感じることさえあった。
退職間際や転勤間際の校長に見られる共通する行動がある。それは、新車を買ったり(もう乗る機会もそう多くないだろうに)、家を新築したり(結構大きめの)と大きい消費をすることである。もし、現役の学校の先生がいらっしゃったら、2月頃、校長の車に注目するといい。4月に異動する予定の校長はしばしば新車を購入しているから。そして、2年ほどすると突然、訃報を聞くことになる。
明るく楽しい退職後の生活を送っている元校長先生がいらっしゃったら、ごめんなさい。僕の周りにはいなかっただけかもしれない。
ある学年主任から、こんなことを聞いたことがある。その人は、教師歴20年以上のベテランだったが、勤務校の校長の退職後を追うとこんな恐ろしい統計が出来上がったらしい。
ちゃんとしたリサーチをしたわけではないが、この数字、なんとなくうなずけるところもある。学校現場の長として権威をもって仕事をしてきた人が、ある日を境に普通のオジサンになってしまう。緊張が切れて、生きる気力も失せてしまうのだろうか。
僕の知っている校長などは、退職したあと歯医者の待合室にいた見ず知らずの人に、何の脈絡もなく
「私はつい昨年まで、校長をしていたのです。」
と切り出して、延々と自分の過去の成果を語っていたとか。最初、なんて薄っぺらな人間なんだろうと思い軽蔑したが、今になって考えてみると、人間の弱い部分を見ているようで、ちょっと同情してしまう。
また、校長として退職した人たちでも、非常勤講師として再び教壇に上がる人も少なくない。正直、こういう人が来ると、こちらとしては非常に使いづらいことが多い。たとえば、テストの点数をパソコンに入力する作業をしてもらおうとしても、まったくパソコンが使えない。教えてあげようとしても、
「先生、よろしくお願いします。」
といってさっさと帰ってしまう。成績のつけ方の方針を話しても、
「私の学校では(私の時代は)こうだった。」
と聞く耳をもたない。最低限の仕事はしてもらおうといろいろ頼むのだが、20代で元校長の非常勤の先生に依頼するのは、気が引けるのだ。時々、
「なぜ、この人は非常勤として再び教壇に上がりたいのだろう?」
と感じることもあった。なぜなら、教科の指導にも生徒の指導にもまったく向上心のかけらも見られないからであった。中には教師に向いてないのではないか、と感じることさえあった。
退職間際や転勤間際の校長に見られる共通する行動がある。それは、新車を買ったり(もう乗る機会もそう多くないだろうに)、家を新築したり(結構大きめの)と大きい消費をすることである。もし、現役の学校の先生がいらっしゃったら、2月頃、校長の車に注目するといい。4月に異動する予定の校長はしばしば新車を購入しているから。そして、2年ほどすると突然、訃報を聞くことになる。
明るく楽しい退職後の生活を送っている元校長先生がいらっしゃったら、ごめんなさい。僕の周りにはいなかっただけかもしれない。
生徒の親ぐらいの年齢になると、生徒からは鬱陶しがられたりもしますが、教員の年齢によっては生徒が受ける感じも違ってくるのでしょうか。
そして、若い教員から見る年老いた教員というものも理解しがたいし、年老いた教員から見る若い教員も理解しがたいのかもしれません。結局、教員生活のフルコースを通過した人にしかわからないのかもしれません。難しい職業ですね。
社会って、自分と同じような人ばかりではなく、全然違うタイプの人や、経験の違う人ともうまくやっていかないといけないのが辛いところでしょうか。私も悩みは尽きません。
なるほど、確かに世代間の価値観の差というのは絶対にありますね。でも、おたがいプロとして尊敬し合う関係が成立していれば、いろいろ議論はしても、うまくいくと思います。実際は、難しいんですがねー。