ひとりNumber(アジア、サッカー)

在タイライター長沢正博のブログ。テーマはアジア、サッカー、ものづくり。ご連絡はn.masa7111※gmail.comへ

<お知らせ・カンボジアサッカーに関する記事掲載>

2014-01-19 14:45:18 | スポーツについて
フットボールチャンネルにカンボジアサッカーに関する記事を寄稿しました。日本人選手第一号の太田敬人さんの活動、カンボジアを舞台に選んだ理由について書いています。

「なぜカンボジアでプロに? 日本人選手第1号・太田敬人が考える“サッカーと人生”」
http://www.footballchannel.jp/2014/01/18/post21823/

SEAGames2013 ヤンゴンからネピドーへ(2)

2014-01-18 01:54:33 | スポーツについて
バスが走り始めてすぐ眠りについた。バスには添乗員がいて、飲み物などがタダで配られた。

高速道路を走り始めてどれくらいたっただろうか。目が覚めてから車窓を眺めていて気が付いたのは、町をまったく見かけないことだ。畑や森、または荒涼とした平原。時折、目につく家も屋根はかやぶきの木造家屋。コンクリート製の建物を、休憩所のトイレ以外、まったくと言っていいほど見かけなかった。そして道路を走る車の姿はまばら。

ところが最後の休憩地点は、日本でも見かけるような巨大なサービスエリアだった。そのほとんどは広大な駐車場、それでも割と最近になって作られたレストランがいくつか軒を連ねていた。添乗員から「フリー(無料)」と言われたが、どのレストランがフリーなのか分からず、適当に座ってしまった。料理を選んでいる最中に短い停電が2回あった。料理が並ぶテーブルにろうそくが置いてあったのはそのためだったのか。テレビではSEAGamesの女子サッカーの試合が行われている。

すっかり暗くなったころ、ようやくネピドーの街にたどりついた。首都だというのに、2年に一度の国際大会が開催されているというのに、やはりここも行き交う車の姿はほとんどなく、直線的に作られた極めて人工的な道路が、煌々と灯る街頭に照らされて、寂しく浮かび上がっている。本当にここが首都なのか。例え数時間の滞在とはいえ、ヤンゴンの活気とは比べるべくもない。

ようやく住宅街らしきところを抜けると、バスターミナルに着いた。添乗員曰く、もう一つターミナルはあるそうだが、一体どちらがホテルに近いのか。添乗員に聞くと、ここで降りた方が近いようなのだが、おそらく彼女もあまりネピドーの地理に詳しくなかったのだろう。タクシーやモーターサイ(いたのは数人)と値段交渉もしてくれたが、価格の高騰ぶりに驚いている。結局、私はモーターサイを選び、というかタクシーはどこかに消えてしまって、この決断を後悔することになる。

値段は確か7000チャットほどだったか。これはタクシーでヤンゴン空港から市内までの値段だ。走り始めてすぐに寒さに震え始める。気温もさることながら、バイクが切る風が冷たい。パーカーも着ていたが役に立たない。やがてバイクが止まった。一体どこで降ろすつもりだといぶかしんだが、彼は自分の上着を私に着せてくれたのだった。恐らく彼にも私の震えが伝わっていたのだろう。怪しんだ自分が少し恥ずかしい。

この彼の親切がなかったら、どうなっていたことか。バイクは寒風の中を20分以上走り続け、途中彼がホテルの場所を通行人(それすら少ない)に尋ねながら、ようやく目的地にたどり着いたのだった。









<記事掲載のお知らせ・横浜FC香港>

2013-12-28 20:06:35 | スポーツについて
少し前ですが、横浜FC香港の太田社長のインタビュー記事を寄稿しました。よろしければ、ご一読ください。

「アジア最古のリーグへ。横浜FC香港の挑戦と苦闘」
http://www.footballchannel.jp/2013/12/24/post18410/

SEAGames2013ミャンマー ヤンゴンからネピドーへ。

2013-12-28 19:02:22 | Weblog
 バンコクからネピドーへの直行便のチケットを捨て、同じエアアジアで所用のためヤンゴンにやって来た。小ぶりながら近代的なヤンゴンの空港。私と同じようにSEAGames(東南アジア競技大会)を見るために来たタイ人が看板と一緒に記念撮影をしている。もっとも、私はそのままネピドーへ向かうのだが。外国人用のパスポートコントロールでしばらく待たされるも、特に何の障害もなくミャンマーに入国できた。

 ゲートを出てすぐチャットへの両替屋が並んでいる。すべてレートは一律なのかと思ったら、各店舗ごと微妙に違う。もちろん一番レートの良いところに人は集まる。そこで300ドルを両替する。顔にタナカを塗ったミャンマーの女性やロンジーを着た男性がそこかしこにいてうれしくなる。ロビーでコーヒーとパンを買って食べたが、なかなか美味だった。

 声をかけてきたタクシー運転手に中心部までの料金を聞くと、8000チャット(約800円)と公式価格7000チャットより高い。「外で捕まえれば多少は安くなる」と聞いて、外の道路でつかまえてみたが結局7000チャットまでしかいかなかった。乗り込んでみると噂通り、車内のラベルが日本語でいわゆる日本の中古車だった。

 そして運転が荒い。けたたましくクラクションを鳴らしながら、車は市内へ向かっていく。この運転手、頼んでもいないのにヤンゴン大学の中を案内してくれた。40分程かかっただろうか、中心部にあるボジョマーケットに到着した。特に用はないのだが、昼の待ち合わせまで時間があまったため、少し市場の様子を見てみたかった。

 売られていたのは主に衣料(繊維)と宝石類。エメラルドの産地ともいうこともあるのだが、ミャンマーの産業がそれほどまだ発展していないため、衣料や宝石といった限られたものしか並んでいないように思えた。このボジョーマーケットの近くには、10月に爆破事件があったトレーダーズホテルが見えた。

 街角には噂に聞いた貸し電話所があり、こぶりながらスーパーも見かけた。バンコクで見かけるような寿司売り場を見つけた時は、こんな所にも!と驚いた。寿司力といっていいのか分からないが、想像を超えた力があるようだ。

 ミャンマージャポンの編集長と食事をしに行ったのは、日本で修業を積んだミャンマー人が営むファミリー寿司。比較的安価な割に味も良いということで連れて行ったもらったが、4500チャットのにぎりセットは確かにおいしかった。

 食事後、慌ただしくバスターミナルへ向かった。目的地はネピドー。タクシーでは30分程かかっただろうか。バンコクのそれとは比べ物にならない粗末なターミナル。それでもElite社のバス(7000チャット)は飲み物や食事券も付いている豪華なものだった。待ち時間に売り子が来たが、ウエットティッシュやミャンマー語の会話帳のようなものを持っていた。どの子も品ぞろえは似たようなものだった。

 滞在はわずか数時間だったが、ヤンゴンの印象はプノンペンの数年前の状態。プノンペンには一回しか行ったことがないが、本格的に開発段階に入ってきているプノンペンとは違い、まだその前段階といった印象を持った。






<寄稿のお知らせ>タイ代表GKコーチ・加藤好男氏インタビュー

2013-10-19 15:59:14 | タイ代表
タイ代表のGKコーチに就任された加藤好男さんの記事をフットボールチャンネルに寄稿しました。

「日本とタイ、両国で代表GKコーチに。加藤好男が見たタイサッカーの現実と課題」
http://www.footballchannel.jp/2013/10/18/post9817/

「元日本代表コーチ、現タイ代表GKコーチ・加藤好男から提言「日本サッカー発展のため指導者も海外挑戦を」』
http://www.footballchannel.jp/2013/10/28/post10132/

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