きっと忘れない

岡本光(おかもとこう)のブログです。オリジナル短編小説等を掲載しています。

エッセイ 登山家「加藤文太郎」について

2020年04月24日 | Weblog




小説「孤高の人」「単独行者 アラインゲンガー」 及び漫画「孤高の人」のモデルとなった登山家、加藤文太郎。

 加藤文太郎

彼についての資料をネットで閲覧しながら、色々と想いを巡らせている。いつか彼を題材にした小説を書いてみたいと、そう思う。



複数人での登山が常識であった(現在でも本来そうあるべきなのだが)昭和初期の時代に、単独行で当時の登山記録を次々に塗り替えた男。

天才とはいえ、彼もまた雪山で遭難し、極寒の中でテントをはり吹雪をしのぐ経験もしている。

『やまない吹雪はない。いつか吹雪は青空になる』

彼は、孤独な雪山の吹雪の中で一人ビバークを張り待機しなければならなかった時、そんな風に思っていたのだろうか。それとも。

『何も考えるな。ただ雪山と孤独を楽しもう』

そう思っていたのだろうか。

今となっては、彼の想いを知る術はない。だが、私はそれを知りたいと思う。




最新の画像もっと見る