◆2女性殺害で死刑求刑 検察「更生の余地ない」 神戸地裁姫路支部
平成17年1月に女性2人が失跡し、兵庫県姫路市の港の海底から白骨化した遺体で見つかった事件で、殺人、死体遺棄などの罪に問われた無職、高柳和也被告(42)の公判が16日、神戸地裁姫路支部(五十嵐常之裁判長)であり、検察側は「更生の余地は皆無」として死刑を求刑した。
高柳被告は殺意を一部否認しているが、検察側は論告で「殺意をもってハンマーで多数回、頭部などを殴打したのは明らか」と指摘。「他害的性向の根深さは甚大」とした。
論告によると、高柳被告は17年1月9日、交際していた姫路市の会社員、畠藤未佳さん=当時(23)=の態度に腹を立て、兵庫県相生市の自宅で頭をハンマーで殴り殺害。一緒にいた大阪市西区の専門学校生、谷川悦美さん=同=もハンマーで殴って殺害、二人の遺体を刃物で切断して山中や飾磨港に遺棄した。