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教授のホンネ・ホンネの教授

大学教授の生活を、時には赤裸々に、時にはソフトに語ります。

カイコウケン

2007-04-26 21:58:03 | Weblog
きのうに引き続き、眠さを克服して書いている。

「カイコウケン」というのがある。
これも、久々に登場する大学用語の基礎知識の類である。

「カイコウケン」とは、漢字で「開構研」かな。
一般の人には、皆目見当がつかないだろう。
リゾート開発の会社か、何かのシンクタンクか、進学塾か、新興宗教か・・・
なんの略語かは、検索して調査すべし。

ともかく、大学・学部や大学院・研究科の新設の段階で、誰もが耳にするが、ほとんどの教員にとって、実体不明で謎の組織である。
自分にはCIAとかFBIとかと似たような響きもある(「カイコウケン」の関係者のかたには、すみません)。

自分もよくは知らないが、接触もった教員の証言を総合すると、大学の設置などに関するコンサルタント会社のようである。
文部科学省に相談にいく前に、まず大学側が接触するのが、この「カイコウケン」ということになっている。

この一社で独占的に行っている仕事なのかどうか、まったく知らない。
役人との太いパイプがあるのかどうか、わからない。

この教員は、これくらいの業績で文部科学省の審議会をパスできるか、この大学院の構想は大丈夫か、といったことに、適切なアドバイスを与えてくれるようだ。
いきなり大学設置などの書類を文部科学省に出して、没になるのは困るからだろう。

大学の現場では、「カイコウケン」の声は「天の声」並の力があるようだ。