あとがたり アニメとか

アニメとかのあとがたり。世間の流れに便乗しつつ、最近、古いのいろいろと。暇な時にボチボチ。分析、解説は不得意

とらドラ! 実写化しても…

2010-12-11 | 好きなアニメ作品
例えば月9のドラマでやったとしても、人気が出ると思う良くできたラブコメ作品。
もちろん、原作もアニメもそれぞれうまく完結しているし、さらに実写化となれば、改悪される恐れもあるのでやってほしくはないのだけれど。

高校生の恋愛を描いた作品としては、本当にいい物語だったから、いろんな人に知って欲しいという気持ちもあって、
しかし、原作→ラノベ、映像→アニメという、色眼鏡で見られがちなジャンルなだけに、薦めにくいのがもどかしい。

ならばいっそ実写に…、なんて考えるのだけれど、学芸会みたいなドラマになってしまうのも嫌だし、上記の理由も怖いし、なんて。

まあ、ドラマ化なんてされることはないでしょうから杞憂だし、そもそもただのイチファンがやきもきすることでもないんですけどね。

で、なにが面白いのか。
具体的に言うのは野暮な気もしますので、なんとなくでご勘弁。


一番は、所謂、悪人がいないところでしょうか。
そんな非現実的な薄っぺらい物語のどこが面白い、なんていう人がいるかもしれませんが、これはラブコメ。
サスペンスでもハードボイルドでもないのだから、これでいいのです。

母子家庭に育ち、顔は怖いが家事万能で心優しい高須竜児。
小さくて人形のように可愛く、しかし誰かれ構わず噛み付く暴力女の逢坂大河。
天然で明るく、笑顔がステキな大河の親友、櫛枝みのり。
全国紙の表紙を飾るほどの売れっ子モデルで超ナルシーの川嶋亜美。
文武両道で朴念仁(っぽい)、生徒会に精を出す人気者の北村祐作。

誰もが他人を思い、よかれと思って、優しさをもって行動するのだけれど、考え方や優しさの視点は、全員が違っているから、誤解やすれ違いが生まれてしまう。
自分の気持ち、相手の気持ち、恋愛感情のほかに大切にしている「なにか」へのそれぞれのこだわり。

リアルだとか深いだとかそういうことはどうでも良くて、キャラたちの揺れ動きがもどかしいし、共感できるし、心地いいのです。
登場人物の絡ませ方とか、そのときの各キャラの思いとか、描き方と出すタイミングが、適切でうまいんだよなあ。

最終的には、どのキャラもけじめをつけるというか、決断し、前を向いて進みます。
恋愛としては、報われないキャラも、悲劇のヒロインで終わるような形ではありません。
視聴後、読了後、非常に清々しい気分になれる、と私は思っている作品です。


ああ俺の高校時代も、こんな風だったらいいのに…。
なんて、思っても無理無理、だってこれは物語なのですから。
こんな濃い生活、めったにあるもんじゃないですよ。

しかし、これももう2年前の作品かあ。
これで深夜アニメにはまった人も、少なくないと思います。
竹宮先生の新作も読んでみようかな。
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ちなみに、原作とアニメは同時期に最終回(刊)となったんだけど、私はアニメのラストの方が好きです。
卒業式で再会って、ステキ。

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ゲームでは、別のエンディングが見られるんだよなあ。
見たいような、見たくないような。

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