日本を一周してみよう~

50才を迎える平成30年に、キャンピングカーで妻と犬とで日本一周します!

九州34日目(大村~平戸)

2019-02-27 19:13:10 | 日記
長崎自動車道・今村パーキングエリアの朝

今にもポツポツ落ちてきそうな空。一日持ってくれるといいな。



まず訪問したのは大村市にある本経寺。大村藩主・大村氏の菩提寺だ。
日本初のキリシタン大名・18代大村純忠公は藩内でキリスト教を振興し、結果大村藩はキリシタンで溢れた。
その子19代喜前(よしあき)公の時代にバテレン追放令が出され、喜前公自身が改宗を迫られた。喜前公は以前から交流のあった加藤清正公に相談し、日蓮宗に改宗、藩内に本経寺を建立した。


このお寺の見どころは、大村家の墓所だ。
巨大な石霊屋(いしたまや)や五輪塔がこれでもか!と立ち並ぶ。


2万7千石の小藩の藩主やその妻にしては墓石がでかすぎる。
実は本経寺の脇に長崎街道が走っており、幕府の役人も通ったという。キリシタン大名の子孫ということで幕府から怪しまれないよう、わざと通りから見える程に巨大な墓石を建て、仏教への帰依を示したそうだ。


大村家墓所の一角に、21代純信公に仕えた家臣・小佐々前親公とその愛犬華丸の墓があった。前親は華丸をそれはそれは可愛がったそうだ。
純信公は早逝し、前親公も追腹してしまい、華丸はひどく落胆したという。前親公の火葬中、華丸は火の中に飛び込み後を追ったらしく、華丸の墓も建てたそうだ。
これは江戸初期のことで、この時代の犬の墓というのは世界的にも極めて珍しいという。

ウチの犬は・・・飛び込まないだろうな~



昨日入浴できなかったので、今朝は10時過ぎにお風呂!
大村市内にある、ゆの華。JAF割で650→550円なり。


この温泉、長崎空港のすぐ近くにある。
長崎空港は大村湾内に造られた世界初の海上空港だ。陸地から2kmもあるので騒音は皆無だ!



佐世保に到着。軍港らしく米艦船、自衛隊艦船が沢山停泊していた。


ボォ~!という汽笛とともに離島からの連絡船が入港してきた。


極めて離島の多い長崎県、フェリーや連絡船の航路も複雑だ。


佐世保に立ち寄った理由はコレ。佐世保バーガーを食べてみたかった!


佐世保バーガーは決まったレシピがないそうだ。ただ注文を受けてから作り始めるスタイルは決まってるらしい。僕達が食べた佐世保バーガーは玉子焼き風が入っており、ソースが甘くてうまうま!一つがでかいのでお腹いっぱいだ。


佐世保から複雑な海岸線を見ながら北上していった。


この辺りになると、道沿いにカトリック教会が増えてくる。
すご~く辺鄙なところに急に現れる。


潜伏キリシタン達がいた集落に、明治時代以降に次々と建てられた教会らしい。



そして小さな漁村の奥を行くと・・・



本土最西端の神崎鼻に到着!


でも他の最果てと比べて端っこ感がないのは周りに島が沢山あるせいか?
ちなみに向かいは平戸島で、更に西をブロックされている。


久しぶりのパチリ!



平戸大橋を渡って平戸島へ。



閉館時間が迫っていたが、平戸城を見学。


平戸城は平戸藩松浦氏の居城だった。


平戸城は海に突き出たロケーションに建つ。松浦氏のルーツは松浦水軍。唐津城と同じく海を濠にするスタイルが合う。



天守から平戸の町を眺める。


平戸にはかつてオランダ商館があった。禁教令で出島からポルトガル人が追放されてから、海外との貿易はオランダが独占、特に商館周辺の栄えっぷりが幕府に睨まれ、オランダ人はカラになった出島に閉じ込められ、幕府の監視のもと、貿易を続けたという。


教会のすぐ隣に寺院がある風景は平戸ならでは。



今日の車中泊予定地はもう少し先。


緑色の生月大橋を渡り、


生月島に到着。今でも隠れキリシタンの末裔達がオラショを唱える島として有名だ。


今宵は生月大橋のたもとにある道の駅・生月大橋で車中泊。お世話になります!


明日で2月も終わり、多分僕達の九州旅行も明日で最後かな。
晴れるといいな。


お休みなさい!