ばなな庵主『最後の一本バナナ週末記』

「最後の一枚」か。「もう二度と戻れない」修行・勤行中にも邪念だらけの庵主。「立つ」闘いの記録。『Dekuの棒週記』続編。

「つぎの一手」

2006-10-21 21:30:15 | Weblog
長男が帰ってきた。気を遣ってくれる。携帯の使いかたがわからないと途方にくれているとやってくれた。まるで、宇宙人だ。指が縦横無尽に動き出し、マニュアルなんか見なくても探し当ててしまう。これが、あの乳児・幼児・少年をへて、いま25歳だろうか。 . . . 本文を読む

リストカット

2006-10-19 21:49:42 | Weblog
バーテーキューのとき、彼女はTシャツだった。ガードマンは長袖だった。ガードマンは隠したがる。その意味では、刺青ものと裏の心理は似ているのかもしれない。でも、奴隷的労働を強いられてやめた彼女はTシャツだった。ほっとした。まぶしかった。 . . . 本文を読む

ひざで書いたラブレター

2006-10-12 00:53:58 | Weblog
それから5時間ほどの勤務だ。18時半ころ、自転車に乗った2人の女性。わからなかった。一人は彼女だ。店のユニホームでなかったのがわからなかった理由だ。自転車は、あの小さな車輪だ。どこまでもコケティッシュ。黄色のシャツに赤いふちのめがね。そして、あの長い髪。 . . . 本文を読む

声をかきけす風の中でも

2006-10-08 17:15:30 | Weblog
いつの日だったか、インドだったか、チベットだったか。ばたりと倒れながら、それをつづけて、一歩一歩ならぬ、一倒れ一倒れしながら聖地をめざす行者がいた。そういえば、日本では比叡山で千日回峯という烈しい修行があるという。私も宗教のため、会社のため、誰かの利益のためでは動けない。女性ガードマンの話と表情から、「うえしん」さんの言葉にあるつぎの部分に軸足が移っているなと感じた。しばし、これでいってみるか。 . . . 本文を読む