幻界ブログ

 アニメのレビューとか、淡々と書く。気が向いたら書く。メモ帳のような気分で使っています。

自主ゼミ、新世紀エヴァンゲリオン1話Aパートその2

2008年11月01日 12時00分00秒 | Weblog
 続き。



 さて、思ったことをとにかく書き上げていかねばならない。こんなことをして何の意味があるかは、まあ、前のエントリで書いている。


 OP
 まず、全体的な感想として、

・シンジが力強く描かれている印象を受ける。本編でのシンジとは、こんなにも真っ直ぐで強固な瞳をしていただろうか。
・アスカが1カットしか映っていない。それに対し、ミサトやリツコのカットは多めである。綾波は言わずもがな。少なくとも、OPからは綾波とアスカの対立構造のようなものを読み取ることが難しい。やっぱり綾波のほうがかわいいだろう。
・カットの移る時、前カットと後カットの入り乱れる瞬間がある。連続性を意識してのことか。ぶつ切りばかりなのに、なんとなくまとまっているように思えるのはこういう要素のせいなのかもしれない。
・シンジに焦点を当てたストーリー仕立てになっているような気がするのだが、よく分からない。この辺り、もしかすると先行研究があるかも。
・歌詞と画像とにはある程度の連動があると思っていいような気がする。一応、それを前提にしていろいろ書くので、前提が崩れるといろいろ崩れる。

 もっとミクロに述べると、
 タイトル前

・最初のカット、ゆらめき→胎動、と捉えた。
・その後出てくる紋章みたいなもの、あれ何なんだ?
・マグマのような背景
・今度はもっと大きく出てくる何か。生命の進化を示しているのか。
・外側に向けて放たれる小さな線の群れ→静かに溜められるエネルギー
・「少年よ神話になれ」→少年はこの時点でまだ出てこないが、神話というものを意識している、もっと言うならば象徴にしている面はあるように思う。神話の果てに人類の創生がある、と考え、胎動にまで結びつけるのは些か強引か。

 タイトル~シンジの顔

・黒塗りの背景に刻み付けるタイトル→創生、と言ってしまいたい。闇から生まれ出でるものと捉えたならば、この場面は別様でありえない。
・背景は青空→「青い風」を意識してのことか、あるいは、シンジの純真をも示しているのか。
・シンジの顔を挟む2つの影。右は綾波と思うが、左は誰なんだ?
・正面画から横顔への転換→風、を表現しているのかとも思ったが、もっと掘り出すことはできそうだ。
・「微笑んでる」の後、ちゃんとシンジが微笑んでいる!

 夕空に浮かぶ、シンジ・ミサト・綾波

・また出てきたこの紋章みたいなの、なに?
・背景の夕空→シンジの純真に対する、ミサトの汚れが示されているのかもしれない。大人って汚いんだ、というよくある言説。
・「求めて」に連動して動くミサト→求めているのかなあ、と思ったが、それはむしろシンジに向けられている言葉ととるのが自然ではないか。自己否定。
・太陽が映っている。何か意味があるのだろうか。
・シンジの口元、不自然なまでに固く結ばれている→むしろ、ミサトの「いたいけ」さが表されていると考えるならば、シンジの「瞳」は「運命」を見つめているのかもしれない。綾波の「瞳」も、あまりいたいけには見えない。
・綾波の前に映る窓枠→ミサトたちとのどうしようもない断絶感が表れている。

 エヴァ発動

・機械がごちゃごちゃ動く→エヴァ発進準備ってこんな感じじゃなかったかしら。
・エントリープラグ内のシンジ→こんなに迷いのない顔で発進したことなんてあっただろうか。
・ゲンドウから綾波まで、顔の連続カット→音楽に合わせた演出か。あるいは、それ以上の意味を見出しうるだろうか。
・エヴァの背中に羽→歌詞とのシンクロと言ってよかろうよ。
・エヴァが動き出してからはプラグ内のシンジが描かれない→シンジとエヴァとの融合、あるいは同一視。「主人公の体の延長としてのロボット」が言えるかは微妙なところ。そういうものではなく、もっと字義通りの同一化のように思える。

 サビ

・画像が目まぐるしく変わっていく→リズムに合わせているのだと思っていたが、そんなことない。合ってないだろう。
・綾波の出る、比較的長めのカットの後、テロップで「ANGEL」→綾波って天使なんじゃね? と思った。かわいい。実際は、「ANGEL」は使徒のことなので誤解甚だしいのだが。
・最後のシンジが連続して映されるところで、手で何かを防いでいるようなカットがある。これ、誰が何してるんだ?
・ラストカット、なんなんだ。象形文字とかそんな感じのものを意識しているのだろうか。ここから「神話」へのフィードバックが果たせれば。


 OPに関してはこれくらいだろうか。本編に入る。場面の説明は難しいので、ざっくりと書く。時間を示すという方法があった、と知ったのだが、とりあえず今回は分かりにくいがこんな方法で。


・水没したビル→水没都市か、と思った。
・巨大生物、戦車→戦闘の予感
・セミの声→季節の説明
・線路の上を走る人(シンジ?)、電車運行休止、道路に車はなし→戒厳令の了解
・その中、車で走るミサト→何らかの特殊な位置づけを受けたキャラ
・シンジの顔写真→まあ、捜してるんだろう
・蜃気楼→綾波ではないかもしれない。ルイ、か? 動画はないようだが、画面が揺らされてて夏の暑さが表れている。
・てかシンジ、こんなに人がいなくなるまで遅延してるのはおかしくないか?
・巨大生物に「使徒だ」と言った→使徒、というらしい
・サブタイが英語だったんだが、これは嘘だよな
・国連軍あっさりやられる→使徒つえー!
・シンジの危機に、ジャストタイミングで現れるミサト→ミサト、このタイミングを狙っていたんじゃないのか。嫌な奴だ
・冬月、ゲンドウ、さっきから姿勢が変わらない→おかしい気がする
・ミサト、腋エロい
・その際、シンジがかなり窮屈そうな顔をしている→ミサトとの距離感に対する不安を植えつけられている。ように思ったが、この後、ミサトとは特に問題なく接している。
・ミサトの尻どアップ→なんと無意味な構図かと思ったが、N2地雷の爆発源を正面に持ってくることにより、あたかも必然的であるかのように見える。
・シンジもミサトもかなり呑気である→何か不自然じゃないか? あるいは、そのように振舞わせることで、後のシリアス展開を際立たせようとしているのか。
・並んで立つと、シンジかなり小さい→中2ってこんなもんだろうか
・国連のおっさんが3人並んでる→左の奴だけうるさくて楽しい
・ずっと冷静に手組んでた真ん中のおっさんが立ち上がった→使徒の強さに対する国連軍の無力さが分かる
・ドライブ中、光源が固定されてないんじゃないかな→まあ、これはカーブとかあるだろって言うとそれまでなんだが
・冬月、ゲンドウ、かなり落ち着いている→やっぱこいつらおかしいだろ
・使徒の中継画像に入ってる線は何なんだ?
・「そのためのネルフです」→後ろのオペレーターも含んでるんだよなあ
・「予備が届く」の後にシンジ→ここでシンジが呼ばれた理由を了解してしまってよいものか
・幼少期のシンジが泣いてる回想→OPにもあったな、と思った。それだけ
・シンジの持っているID付属書→粗末すぎるように思う。
・澄まし顔、質問に答えないミサト→ほんとやな奴
・わけわからんけどハイテクそうなエスカレーターとか→ネルフはどうやら相当な技術力を有しているらしい。
・「ジオフロントだー」とか言った後、ネルフが見えるんだが、あれどうなってんの?


 ただ列挙しただけだ。何のレポートにもなっていないが、とりあえずこんなもんでどうだろう。至らないところがあれば、来週以降に改善していきたい。