この夏から、蒔絵と螺鈿(漆器の加飾の方法)を習いに行っている。
教室の課題自体はなかなか進まなくて、ひとつめの作品が今月中になんとか仕上がるかなあ、という蟻の進み方だが、
いっぽうで「あんなのを作りたい」「こんなのも作りたい」という欲望ばかりふくらんできて、
最近はスケッチブックをかばんのなかに持ち歩いて、気が向いたときに図案を考えたり、折にふれて心にとまったことどもを描きとめたりしている。
はじめは気に入った図柄に色鉛筆で色をつけていたのだけれど、先日ふと思い立って以前に買ったまま寝かせていた固形の水彩絵の具を使ってみたところ、
これがなかなかあんばいが良い。色鉛筆に比べると広い面を塗るのが楽だし、色を重ねたり影をつけたりしても色鉛筆より綺麗に見える。
(もちろん技術の問題もあろうけれども!)
ウィンザー&ニュートンのコットマンのハーフパン。
手持ちの12色のパレットで少ない絵の具を混ぜ合わせて思わぬ色を作り出すのも楽しいけれど、
やはりもう少し種類を増やしたいなと思って、仕事の帰りに新宿の世界堂に寄って何色か買い足してきた。
チョコレートみたいでおいしそう。
いつも持ち歩いているスケッチブックは軽くてすべりが良いので気に入っている。
しかし、なにしろネットで見るとノート代わりに使っている人もいるような紙質なので、
鉛筆やペンでちょこっと描くには具合が良いのだけれども、水彩に使うには水の含みが悪くてなかなか色が伸びなかったり、
濡れて波うったあと乾いてももとに戻らなかったりする。
それで、ついついちょっと良い紙のスケッチブックも購入してしまった。
私の使い方からすると、ふと思いついたときにざくっと描くだけなので、ほんとうはこんな紙はもったいないのだが、
まあ持っていればなにかしら使う機会もあるだろう。
左がきょう買ってきたホルベインのクレスター水彩紙、右がいつも持ち歩いているファブリアーノのラフブック。
で、手持ちの絵の具箱は12色分しか入らないので、大きめの絵の具箱もついでに買ってきたのだが。
あれ?あれ?絵の具を入れるマスが18個しかないよ!?
きょう追加で買ってきたのは8色、もともと持っていたのが12色だから...計算が合わない...。おかしい...。
ものはよく確かめてから買うべきですね!
まあ、なんとかなるでしょう。
浅井忠みたいな絵が描けるようになりたいです。