5寸あやめ。
丈が5寸ほどしかないあやめですから
根元近くで切りませんと
花器に沈んでしまいます。
またこの丈に合う花器を見つけるのも難しいものです
これを、窯道具のひとつ、トチンに生けました。
この窯道具は、常滑の窯からのもの。
焼こうとする磁器素地をのせるもの
器物の歪みを防ぐためのものに使われます。
何度も何度も炎を受け、自然釉をかぶりますから
その肌は いい発色を見せます。
茶人が円筒のこれを「旅枕」と銘し、
花入れとして見立てました。
旅枕の丈は、6寸、7寸を最上とすると
茶方では言われます。
若いころから、これらの窯道具が好きでした。
売り物でないさや作りに陶人は作陶の緊張した心を
ほぐしてこの自由で野暮なこしらえぶりに徹したのではなかったのでしょうか
何回も繰り返し炎を受け、自然釉をかぶったその肌は
荒あらしく、力強く、粗野な感じで
いつでも花を受ける準備を整えているかのように見受けられるからです。
丈が5寸ほどしかないあやめですから
根元近くで切りませんと
花器に沈んでしまいます。
またこの丈に合う花器を見つけるのも難しいものです
これを、窯道具のひとつ、トチンに生けました。
この窯道具は、常滑の窯からのもの。
焼こうとする磁器素地をのせるもの
器物の歪みを防ぐためのものに使われます。
何度も何度も炎を受け、自然釉をかぶりますから
その肌は いい発色を見せます。
茶人が円筒のこれを「旅枕」と銘し、
花入れとして見立てました。
旅枕の丈は、6寸、7寸を最上とすると
茶方では言われます。
若いころから、これらの窯道具が好きでした。
売り物でないさや作りに陶人は作陶の緊張した心を
ほぐしてこの自由で野暮なこしらえぶりに徹したのではなかったのでしょうか
何回も繰り返し炎を受け、自然釉をかぶったその肌は
荒あらしく、力強く、粗野な感じで
いつでも花を受ける準備を整えているかのように見受けられるからです。
見せて頂いていたら窯道具ですか。
器といいお花といい、いつもさりげなく
素適に活けられると感心しています。
今なのでしょうかね、5月じゃなく。
葉っぱに隠れるように咲いているのですよ。
花器は本当に口が欠けていたりして
ともすると
だれも振り向かない、目にも留めないようなものなんですが、
これも好みになりますねぇ。