【Io e te】
巨匠ベルナルド・ベルトルッチの「ドリーマーズ」(2003)以来およそ9年ぶりとなる監督作。
「ぼくは怖くない」の原作者としても知られるニコロ・アンマニーティの同名小説が原作。ベルトルッチ監督が、およそ30年ぶりに母国語であるイタリア語で撮り上げた作品『孤独な天使たち』です。
監督と主演のふたり
ジャコポ・オルモ・アンティノーリとテア・ファルコ
≪こんなお話≫
周囲に馴染めず、独りが好きなちょっと変わり者の14歳、ロレンツォ。学校行事のスキー合宿に行くと両親を騙して向かった先は、自分の住むアパルトマンの地下室。彼はそこに食料を持ち込み、寝床や暖房も確保したその秘密の部屋で、好きな本と音楽に浸って一週間を過ごす計画だったのだ。ところがそこに、異母姉のオリヴィアが転がり込んでくる。美しく奔放な上、麻薬中毒でもあるオリヴィアの登場で、のんびり過ごすはずだったロレンツォの地下室生活は思いもよらぬ方向へと転がり始めるが…。
精神科医にナルシストと診断されているロレンツォ
合鍵やらきっちり7日分の食糧なども用意して、スキー合宿当日
計画通りにアパートの地下室に到着。
ママからの確認の電話は多少面倒ではあるものの、これから7日間は誰にも邪魔されないひとりの時間を過ごせる、
と思ったら
夜中に(少なくとも8歳以上は年上の)異母姉オリヴィアが突然やってきた。
行くところがないからしばらくいさせてくれというオリヴィアは、ロレンツォの父の前妻だか愛人の娘で、10代のころは期待されていた若手アーティストだったが、今はジャンキーで、人生をもう一度やり直すために薬断ちを決意。
この地下室に一週間いさせてくれというのだが…
ロレンツォはこの姉の状況をまったく知らされていなかった。
彼は多少変わっているところがあるにしろ、どうやらすごくお金持ちのお坊ちゃま。
苦しむオリヴィアを間近で見たり、
そこにオリヴィアのスポンサーだか愛人だかが訪ねてきたり
ふたりの関係は生々しいものではなく、お互いそれぞれが必要という、ロレンツォの14歳という年齢にふさわしいものだった。
車椅子生活の監督の目線ということか、見上げる目線が目につき、地下室の天窓では道を歩く人の足が動いている。
その地下室に閉塞感は感じられない。
一週間後地下室を出た二人の今後は……
巨匠ベルナルド・ベルトルッチの「ドリーマーズ」(2003)以来およそ9年ぶりとなる監督作。
「ぼくは怖くない」の原作者としても知られるニコロ・アンマニーティの同名小説が原作。ベルトルッチ監督が、およそ30年ぶりに母国語であるイタリア語で撮り上げた作品『孤独な天使たち』です。
監督と主演のふたり
ジャコポ・オルモ・アンティノーリとテア・ファルコ
≪こんなお話≫
周囲に馴染めず、独りが好きなちょっと変わり者の14歳、ロレンツォ。学校行事のスキー合宿に行くと両親を騙して向かった先は、自分の住むアパルトマンの地下室。彼はそこに食料を持ち込み、寝床や暖房も確保したその秘密の部屋で、好きな本と音楽に浸って一週間を過ごす計画だったのだ。ところがそこに、異母姉のオリヴィアが転がり込んでくる。美しく奔放な上、麻薬中毒でもあるオリヴィアの登場で、のんびり過ごすはずだったロレンツォの地下室生活は思いもよらぬ方向へと転がり始めるが…。
精神科医にナルシストと診断されているロレンツォ
合鍵やらきっちり7日分の食糧なども用意して、スキー合宿当日
計画通りにアパートの地下室に到着。
ママからの確認の電話は多少面倒ではあるものの、これから7日間は誰にも邪魔されないひとりの時間を過ごせる、
と思ったら
夜中に(少なくとも8歳以上は年上の)異母姉オリヴィアが突然やってきた。
行くところがないからしばらくいさせてくれというオリヴィアは、ロレンツォの父の前妻だか愛人の娘で、10代のころは期待されていた若手アーティストだったが、今はジャンキーで、人生をもう一度やり直すために薬断ちを決意。
この地下室に一週間いさせてくれというのだが…
ロレンツォはこの姉の状況をまったく知らされていなかった。
彼は多少変わっているところがあるにしろ、どうやらすごくお金持ちのお坊ちゃま。
苦しむオリヴィアを間近で見たり、
そこにオリヴィアのスポンサーだか愛人だかが訪ねてきたり
ふたりの関係は生々しいものではなく、お互いそれぞれが必要という、ロレンツォの14歳という年齢にふさわしいものだった。
車椅子生活の監督の目線ということか、見上げる目線が目につき、地下室の天窓では道を歩く人の足が動いている。
その地下室に閉塞感は感じられない。
一週間後地下室を出た二人の今後は……
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