ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮

【En kongelig affære】

【A Royal Affair】

【2012年】　　デンマーク　スウェーデン　チェコ


デンマークでは王室史上最大のスキャンダルとして誰もが知る18世紀後半の実話を、「００７／カジノ・ロワイヤル」「偽りなき者」の名優マッツ・ミケルセン主演で映画化した歴史エンタテインメント。精神を病んだ国王の侍医となった野心家のドイツ人医師が、自らの立場を活かして啓蒙主義を理想とする改革を断行していくさまと、孤独な王妃との間に芽生えた禁断の愛の行方をミステリアスにして重厚な筆致で描き出す。共演はスウェーデン出身の新星アリシア・ヴィキャンデルとデンマーク期待の若手ミッケル・フォルスガード。監督は「ミレニアム　ドラゴン・タトゥーの女」の脚本で知られるデンマークの俊英、ニコライ・アーセル。




　　　　　　　　　　　　≪こんなお話≫




18世紀後半。英国王ジョージ３世の妹カロリーネは15歳でデンマーク王クリスチャン７世と結婚する。しかし精神を病んでいた王との結婚はすぐに絶望へと変わり、世継ぎが誕生して以降は王宮で完全に孤立してしまう。そんな中、外遊先のドイツで症状を悪化させた王は、医師のストルーエンセを侍医として採用、自国へ連れ帰る。ストルーエンセは王と友情を築き、徐々に信頼を獲得していく。その一方でストルーエンセが信奉する啓蒙思想は孤独な王妃カロリーネの心を捉え、２人は急速に接近していく。やがてカロリーネの進言を受けたストルーエンセは王を巧みに操り、事実上の摂政として次々と改革を実行していくのだったが…。



ベルリン映画祭では銀熊賞脚本賞を受賞。

左はニコライ・アーセル
右はラスマス・ヘイスターバング

クリスチャン7世のミッケル・フォルスガードは銀熊賞男優賞を受賞　

おめでとう




デンマークでは『悲願の映画化』といわれるくらい有名なお話。

牧師の息子でドイツ人医師のストルーエンセ(マッツ・ミケルセン)は極端な啓蒙思想の持ち主だったが、友人で啓蒙思想を支持しているため王宮を追われたランツァウ伯爵とエネヴォルト・ブラントの口利きでデンマーク王クリスチャン７世(ミッケル・フォルスガード)の侍医となる。

ストルーエンセはすぐに王の信頼を得て、医師以上の役割を果たすようになる。
たとえばこんなこと。
　
クリスチャン７世は精神的にとても不安定だったので、日常生活も公務においても、すべての判断をストルーエンセに頼るようになる。


若き王妃カロリーネはアリシア・ヴィキャンデル

カワイイ！！
アンナ・カレーニナのキティのときよりカワイイと思う！！


王の信頼の厚いストルーエンセだったが、利発な若い王妃に魅かれていく。

初めは発禁本をプレゼントなどしていた。



このあたりまではゆるやかな展開だったのだけれど……


幼い皇太子の天然痘の予防接種に成功した彼は王と王妃の強い信頼を得ることになるのだった。



王妃とも愛人関係になって、それはもうやりたい放題
あまりに大胆！！


この時点で
王の権利を代行する摂政として権力を握りながら王妃と寝ているハレンチな人で
思想家であって政治家ではない。というような印象を受ける。
野心はどうだったのか…ここでのマッツ・ミケルセンのストルーエンセは野心を表にあらわさない。
実際はどうだったのか…


王宮の審議委員会も解散させただひとり権力を握った後は次々と法案を成立させて、
その急激な変化は多くの立場の人々の反感を持たれることは明らかだった

それは国王の継母ユリアーネを筆頭とする旧体制を支持する貴族ばかりでなく、啓蒙思想を支持する貴族たちからも反感を買うことになってしまう。

ユリアーネ側の首謀者であるグルベア卿はデヴィッド・デンシック
『Broderskab』や『裏切りのサーカス』などにも出演

演技派



そしてストルーエンセは逮捕され、処刑されてしまうのだ。

改革は次の世代へと託される。




気になったのはいつもストルーエンセの近くにいたエネヴォルト・ブラント
何者？？？
おかま発言もあったし、たぶんあやしい関係だったのではないかと思われるのだ。
そんなブラントはサイロン・メルヴィル
出演者の中では唯一のイケメンといえる
　

マッツ・ミケルセンの印象はというと………長髪は似合わないでしょ