ガラスの夜 私は目覚めた

~ フルールの轟く日々 ~

再会 その3

2007-04-14 | 日記
むかし、むかし。あるところに、とってもネガティブな1人の女の子がいました。

女の子は、自分に好きだと言ってくれる男の子がいることを信じることができず、

せっかく想いを打ち明けてくれた男の子を、傷付けてしまいました。

女の子は、そのことをとても悲しみ、自分を責めました。


それから、何年も経ったある日のこと。

女の子は、故郷から遠く離れた 多くの人が行き交う街中で、

偶然、あのときの男の子と再会したのです。

2人は、突然の再会にとても驚き、そして喜び合いました。


女の子は、時の流れを思いました。

会うこともなかったこの数年間、自分が様々な経験を積んで成長したように、

彼もまた、あの頃とは違う世界で生き、たくさんのことを学び感じて年を重ねてきた。

もう、いいんだ。

彼を傷付けたことで茨を負うのはやめよう。


女の子は、やっと、心に掛けた縄を解くことができたのでした。