2023年11月3日に埼玉県庁をスタートして、深谷経由で熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にゴールするコース(76.9km / 7区間)で開催される「第64回 東日本実業団対抗駅伝競走大会(’23彩の国実業団駅伝)」が、36チームの参加で開催されました。
この大会は毎年1月1日に行われる「全日本実業団対抗駅伝競走大会(通称;ニューイヤー駅伝)」の出場権がかかっており、1位~12位までのチームが出場権を獲得できます。また、「マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)」の特例措置(出場権獲得者が所属するチームを対象に13位以降あっても完走することで出場権が与えられる)が設定されています。
ちなみに、ニューイヤー駅伝はこの大会のほかに、「中部・北陸実業団対抗駅伝競走大会」「関西実業団対抗駅伝競走大会」「中国実業団対抗駅伝競走大会」「九州実業団対抗毎日駅伝大会」の5つの予選が行われ、6地区から出場チームが決定します。
さて、私が全国TV放送のないこの大会に注目したのは、「旧中山道を駆ける」大会と言うことではなく、21年ぶりに東日本実業団駅伝出場に出場する地元チームです。失礼ながら地方大会には、「えっ?こんなチームが出場しているの?」というおもしろさがあり、その出場する目標にはレースではわからないドラマがあります(最後の方に全チームの成績を記してあります)。
それは、ふだん駅伝やマラソンの大会で必ずTVに映る白バイ隊=お巡りさんチームです。その名もズバリ「埼玉県警チーム(駅伝特別強化訓練員=駅伝特練)」です。なんと21年ぶりの出場。
県警チームが東日本実業団駅伝に最後に出場したのは2002年で、そのときは28チーム中17位だったそうです。しかし、翌2003年3月に駅伝特練は解散(理由は不明)。2011年に復活し、2005~2018年は警視庁や神奈川県警などが参加する「関東警察駅伝」に出場していたものの、2018年を最後に新型コロナウイルスなどの影響でこの駅伝は中止となり、チームとしては大会出場と言う目標を失っていました。
そこで士気高揚のため、「県内の駅伝なのに先導をしているだけ。駅伝チームもあるのに、走らないのは寂しい」という意見があり、県内の風物詩・東日本実業団駅伝への出場を2022年末ごろから本気で目指してきたそうです。
そして、2023年2月の埼玉県駅伝一般男子の部で初の3位入賞し、一気に士気が高まり、そしてチーム上位7人の5000mの平均タイムが出場資格となる16分30秒以内をクリアすることができ大会出場。
以降、本番に向けて月3回の合同練習以外、主力を占める機動隊員は勤務後に自主的に走り込んだり、さらに県外への遠征や警視庁との合同訓練(練習ではなく、訓練だという)のほか、県内の大学の練習に参加する選手がいたり、距離を積み重ねてきたそうです。
レース結果
1位 富士通(3時間41分06秒)
2位 Honda(3時間42分40秒)
3位 ロジスティード(3時間42分48秒)
4位 SUBARU(3時間43分05秒)
5位 ヤクルト(3時間43分54秒)
6位 サンベルクス(3時間44分46秒)
7位 Kao(3時間45分01秒)
8位 コモディイイダ A(3時間45分53秒)
9位 プレス工業(3時間46分05秒)
10位 埼玉医科大学グループ(3時間47分13秒)
11位 富士山の銘水(3時間47分31秒)
12位 NDソフト(3時間47分59秒)
-- 以上予選通過ライン --
13位 コニカミノルタ ※MGC特例措置(3時間48分26秒)
14位 小森コーポレーション(3時間48分48秒)
15位 JR東日本 ※MGC特例措置(3時間49分22秒)
16位 自衛隊体育学校(3時間49分58秒)
17位 GMOインターネットグループ ※MGC特例措置(3時間50分36秒)
18位 警視庁(3時間53分27秒)
19位 新電元工業(3時間54分05秒)
20位 絆ランニング倶楽部(3時間56分36秒)
21位 コモディイイダ B(3時間56分40秒)
22位 K-project(3時間57分08秒)
23位 コマネチGTR(4時間00分06秒)
24位 TeamNitro(4時間00分31秒)
25位 練馬1普連(4時間03分14秒)
26位 T3(4時間04分45秒)
27位 TRIGGER AC(4時間05分17秒)
28位 埼玉県警察(4時間07分56秒)
29位 作.AC北海道(4時間08分35秒)
30位 SHONAN RUNS(4時間10分29秒)
31位 JP日本郵政グループ東京(4時間12分53秒)
32位 NINE TOCHIGI TC A(4時間13分43秒)
33位 東京消防庁(4時間15分35秒)
34位 aB.RunningClub(4時間19分01秒)
35位 東京都庁(4時間22分28秒)
36位 NINE TOCHIGI TC B(4時間39分50秒)
残念ながら県警チームは28位。警察官と言う職種もあって、選手たちは泊まり勤務をこなすなど名の知れた実業団チームに比べれば恵まれた環境ではなく、練習量や実力がおよばないのは事実。それでも、佐藤雄太郎監督(教養課警部補)は「高速レースできついとは思うが粘りに粘り、諦めないで前を追って、たすきをつないでいく警察官の姿を見せてほしい」とレース前に語っていました。
いまはまだ勝てるとか言えるレベルではないでしょうけど、ゆくゆくは元日を目標にして、白バイの真後ろを走るようなチームになってほしいものです。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
この大会は毎年1月1日に行われる「全日本実業団対抗駅伝競走大会(通称;ニューイヤー駅伝)」の出場権がかかっており、1位~12位までのチームが出場権を獲得できます。また、「マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)」の特例措置(出場権獲得者が所属するチームを対象に13位以降あっても完走することで出場権が与えられる)が設定されています。
ちなみに、ニューイヤー駅伝はこの大会のほかに、「中部・北陸実業団対抗駅伝競走大会」「関西実業団対抗駅伝競走大会」「中国実業団対抗駅伝競走大会」「九州実業団対抗毎日駅伝大会」の5つの予選が行われ、6地区から出場チームが決定します。
さて、私が全国TV放送のないこの大会に注目したのは、「旧中山道を駆ける」大会と言うことではなく、21年ぶりに東日本実業団駅伝出場に出場する地元チームです。失礼ながら地方大会には、「えっ?こんなチームが出場しているの?」というおもしろさがあり、その出場する目標にはレースではわからないドラマがあります(最後の方に全チームの成績を記してあります)。
それは、ふだん駅伝やマラソンの大会で必ずTVに映る白バイ隊=お巡りさんチームです。その名もズバリ「埼玉県警チーム(駅伝特別強化訓練員=駅伝特練)」です。なんと21年ぶりの出場。
県警チームが東日本実業団駅伝に最後に出場したのは2002年で、そのときは28チーム中17位だったそうです。しかし、翌2003年3月に駅伝特練は解散(理由は不明)。2011年に復活し、2005~2018年は警視庁や神奈川県警などが参加する「関東警察駅伝」に出場していたものの、2018年を最後に新型コロナウイルスなどの影響でこの駅伝は中止となり、チームとしては大会出場と言う目標を失っていました。
そこで士気高揚のため、「県内の駅伝なのに先導をしているだけ。駅伝チームもあるのに、走らないのは寂しい」という意見があり、県内の風物詩・東日本実業団駅伝への出場を2022年末ごろから本気で目指してきたそうです。
そして、2023年2月の埼玉県駅伝一般男子の部で初の3位入賞し、一気に士気が高まり、そしてチーム上位7人の5000mの平均タイムが出場資格となる16分30秒以内をクリアすることができ大会出場。
以降、本番に向けて月3回の合同練習以外、主力を占める機動隊員は勤務後に自主的に走り込んだり、さらに県外への遠征や警視庁との合同訓練(練習ではなく、訓練だという)のほか、県内の大学の練習に参加する選手がいたり、距離を積み重ねてきたそうです。
レース結果
1位 富士通(3時間41分06秒)
2位 Honda(3時間42分40秒)
3位 ロジスティード(3時間42分48秒)
4位 SUBARU(3時間43分05秒)
5位 ヤクルト(3時間43分54秒)
6位 サンベルクス(3時間44分46秒)
7位 Kao(3時間45分01秒)
8位 コモディイイダ A(3時間45分53秒)
9位 プレス工業(3時間46分05秒)
10位 埼玉医科大学グループ(3時間47分13秒)
11位 富士山の銘水(3時間47分31秒)
12位 NDソフト(3時間47分59秒)
-- 以上予選通過ライン --
13位 コニカミノルタ ※MGC特例措置(3時間48分26秒)
14位 小森コーポレーション(3時間48分48秒)
15位 JR東日本 ※MGC特例措置(3時間49分22秒)
16位 自衛隊体育学校(3時間49分58秒)
17位 GMOインターネットグループ ※MGC特例措置(3時間50分36秒)
18位 警視庁(3時間53分27秒)
19位 新電元工業(3時間54分05秒)
20位 絆ランニング倶楽部(3時間56分36秒)
21位 コモディイイダ B(3時間56分40秒)
22位 K-project(3時間57分08秒)
23位 コマネチGTR(4時間00分06秒)
24位 TeamNitro(4時間00分31秒)
25位 練馬1普連(4時間03分14秒)
26位 T3(4時間04分45秒)
27位 TRIGGER AC(4時間05分17秒)
28位 埼玉県警察(4時間07分56秒)
29位 作.AC北海道(4時間08分35秒)
30位 SHONAN RUNS(4時間10分29秒)
31位 JP日本郵政グループ東京(4時間12分53秒)
32位 NINE TOCHIGI TC A(4時間13分43秒)
33位 東京消防庁(4時間15分35秒)
34位 aB.RunningClub(4時間19分01秒)
35位 東京都庁(4時間22分28秒)
36位 NINE TOCHIGI TC B(4時間39分50秒)
残念ながら県警チームは28位。警察官と言う職種もあって、選手たちは泊まり勤務をこなすなど名の知れた実業団チームに比べれば恵まれた環境ではなく、練習量や実力がおよばないのは事実。それでも、佐藤雄太郎監督(教養課警部補)は「高速レースできついとは思うが粘りに粘り、諦めないで前を追って、たすきをつないでいく警察官の姿を見せてほしい」とレース前に語っていました。
いまはまだ勝てるとか言えるレベルではないでしょうけど、ゆくゆくは元日を目標にして、白バイの真後ろを走るようなチームになってほしいものです。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。