1988年(昭和63年)3月18日に開場した日本初の屋根付き球場で、プロ野球セントラル・リーグ・読売ジャイアンツの本拠地球場です。
以前は「BIG EGG(ビッグエッグ)」というニックネームでよく呼ばれていましたが、最近はあまり聞かなくなってきました。
完成当時は広い球場というイメージがありましたが、開場して17年(どうでもいいのですが、隣の東京ドームシティホテルは15年)経ち、その後いろんな球場が新規開場するにつれて、狭いイメージになってきました。
ただ、これは先駆者である宿命みたいなもので、日本におけるドーム球場のパイオニアであることは変わりません。
さて、この東京ドームですが東京ドームの屋根は柔らかい素材で出来ていているのはご存知だと思います。
外膜は0.8ミリ、内膜は0.35ミリという薄さですが、総重量は約400トンにもなるそうです。
この重さをドーム内に空気を送り込み、外よりも0.3%だけ空気圧を高くして支えています。ドームの外が1気圧(1013hPa)の場合、ドーム内は1.003気圧(約1016hPa)にするそうです。
この気圧差は高層ビルの1階と10階くらいの差になるそうですが、人にはほとんど感じないものだそうです。
でも、気圧の差は小さくても持ち上げる力は広い屋根の面積に比例しますので、空気がいかに力持ちなのかが判ることだと思います。
なお、このドーム内の気圧を下げないために出入り口には回転ドアが採用されるなどの工夫もされています。
この東京ドームですが、プロ野球のほかにコンサートなども開かれます。
東京ドームで最初に開催されたコンサートは(落成式で演奏したマーチングバンドを除けば)、J-ロックバンドのTHE ALFEEだそうです。
ちなみに、これもどうでもいい話ですが、新日本プロレスの東京ドーム初興行が1989年の「89 格闘衛星☆闘強導夢」です。東京ドームを闘強導夢としたネーミングのすばらしさには驚きました。
さて、野球の話に戻しまして、開場15年間で東京ドームでのシーズン優勝胴上げは7回あります。
そのうち、地元の読売ジャイアンツが6回で、中日ドラゴンズが目の前で2回胴上げを見ています。ジャイアンツが胴上げを見た1回の相手はドラゴンズ。今年は見せつけてあげましょう(本当はナゴヤドームがいいのですが)。
なお、球場に入るとそこは2階となっています。実はグラウンドは5.5m掘り下げられて作られています。
これはドームの隣の「小石川後楽園」に日陰を作らないように配慮しているためです。
ニュースなどで広さや重さを示すのによく使われるのが「東京ドーム〇個分」。
「重量」「面積」「体積」などを比較するのに、想像しやすいということもありますので、よく引き合いに出されますよね。
東京ドームの他には「東京ディズニーランド」とか「皇居」なども引き合いに出されたり、大きくなると「東京23区」とかまで出てきます。
よく考えてみれば、みんな「東京」ですね。不思議ですね。
決して「塩尻市営球場〇個分」「鳥取砂丘の砂〇杯分」とか「桔梗公園」「松本城」などは引き合いには出てきません。
これは有名で想像しやすいから引き合いに出されるのでしょうけど、見たこともない方には実感がわかないと思います。
見たことがある方でも、実際には判るというものではないですが。
先日も、小笠原諸島・西之島が「東京ドーム約58個分の大きさ」というニュースがありました。でも、やっぱり、ピンとはきません。
早い話が、ほとんど実用性はないですが、「とにかく凄いんだぞう」ということを伝えるための引き合いなのでしょうね。
ちなみに、2011年の世界のビール総消費量は約1億8,878万klで、これは大びん(633ml換算)で約2,982億本になります。
これを東京ドームで換算しますと約152杯分(東京ドーム1杯は約124万kl)になります。
(魚眼レンズで撮影です)
飲みすぎに注意!!
