goo blog サービス終了のお知らせ 

大学生の気ままな映画感想

ゆる~く映画の感想書いていきます。

エスター / この少女、何かがおかしい

2017-02-07 16:26:10 | 映画レビュー

エスター

不気味な少女によって崩壊していく家族。その中で見えてくるそれぞれの人間の本性。

いやまずこのパッケージが怖いよね・・・

今日はサイコホラー系映画を紹介してみたいと思います。

『エスター』は2009年公開のアメリカ映画。監督はジャウム・コレット=セラ。原題『Orphan』

 

〈あらすじ〉

ケイト・コールマンとジョン・コールマンは二人の子供、ダニエル(男)とマックス(女)をもつ幸せな夫婦。しかし三人目の子を流産で亡くしたケイトは、そのショックから立ち直れずにいた。ケイトの心の傷を埋めるため、二人は三人目として養子をもらうことに決める。孤児院を訪れたケイトとジョンは聡明で絵が上手な一人の少女に出会う。9歳の彼女の名前はエスター(イザベル・ファーマン)。孤児院のシスターは、もっとなくなった子に年齢の近い、幼い孤児のほうが良いのではというのだが、エスターを気に入った二人は、すぐにエスターを引き取ることに決める。

コールマン家にやってきたエスターは、最初こそいい子のように見えたのだが、徐々におかしな行動をとり始める・・・・

 

学校にはドレスで出かけ、首と手首にまかれたリボンは絶対に外そうとしない。お風呂に入る時は絶対に鍵をかける。さらに、学校で自分に恥をかかせた同級生を滑り台の上から突き落としたり、ダニエルがけがをさせた鳩を石で殺したり。ダニエルとマックスもおかしいと思いながらもエスターに脅されて何もできない。そんなあるときジョンとケイトはキッチンでいちゃついているところをエスターに見られてしまいます。翌朝、ケイトは昨日の晩のことについてエスターに説明しようとするのですが、エスターは「Fuckでしょ」と言い、どういった行為かを理解したうえで、ケイトを軽蔑したような目で見ます。このころから、エスターのことを不審に思い始めたケイトですが夫には理解してもらえず。。。

そんなある日、エスター養子に出した孤児院のシスターが夫婦のもとを訪れます。自分の秘密がばれそうになったエスターは、帰り際シスターを撲殺。子供とは思えないサイコパスぶりを見せつけます。この時点で、エスターはどうしよもないサイコキラーであることが明らかになるのですが、映画の中の大人たちは全くそれに気づいていない。ケイトはエスターを不気味に思い、孤児院に送り帰そうと言い出すのですが、ジョンは「そもそも、自分が養子をとりたいって言いだしたんじゃないか」と反対。(ジョンのこの意見は、確かに正論なんだが・・・)結局、ケイトのほうがエスターへの虐待を疑われて家から追い出されてしまいます。

邪魔なケイトが消えたエスターはついに家である行動を起こします。ちょうどそのころ、ひそかにエスターの過去を調査していたケイトのもとにとんでもない知らせが舞い込んできます!!

以下重大なネタバレ含みますので、未観賞の方は注意が必要です。

 *******************

      ネ

      タ

      バ

      レ

******************* 

実はエスター、ホルモンの以上で体が成長しない、33歳の大人の女性だったんです!

家でエスターはジョンを誘惑しようとしてジョンのもとに行くのですが、彼は当然のように拒絶してしまいます。全員がエスターの異常さに築いた時にはすでに時が遅く、一家は悲劇に見舞われるのです。

 

この作品、夫婦の自分勝手さが嫌というほどにじみ出ちゃっていますよね。ケイトは、流産した子供の替わりに養子をとろうとします。まず、養子をとる動機が不純で。しかも、問題が起きると施設に送り帰そうとまでします。今回は、確かにケイトの判断が正しかったのですが、、、この夫婦は養子をもらうべきではなかったと思います。どんなに大変だろうと、一度引き取ったなら、きちんと向き合わなければ。もし、引き取ったのがエスターではなかったとしても、この夫婦では遅かれ早かれダメになっていたんじゃないかな。そんな無責任な親だからか、この夫婦に対しての同情はあんまり感じなかったです(笑)ごめんなさい。

そしてエスター。彼女の演技はすさまじかったですそして、ちょっとかわいそうな少女ですよね。(って、少女じゃないんだけど)体は成長しないけど、心は男を求めている。でもどうしても求められない。だからこそ、彼女はあんな過激な手段に出るんでしょう。

 

 

にしてもこの映画、めちゃくちゃ怖いです。でもホラーなのかな?どっちかといえばサスペンスものだけど、怖さでは全くホラーに負けていません。子供という理由で、無意識のうちに疑いの目を外してしまう大人たち。そんな大人たちの隙をつくかのように動くエスターの怖いこと怖いこと

オーメンにしても、エクソシストにして、呪怨にしてもホラーって正体さえわかってしまえば怖さが半減しちゃうんですが、この作品、見終わった後もまだ怖いんですよ。まさに“人間の怖さ”が最大限引き出された作品でした。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿