フジサキヒロカズ@音楽づくり

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【一年前の私と再び出会う】

2021-05-03 17:34:00 | 日記

一年前に書いた、即興音日記#1160.01のいちにち」を聴きながら思いついたことを記しました。


歌詞の一節「見えないものは、無理をしないよ」。我ながら良い心掛けだなあ。


-安全圏の安心感。

家の中で過ごしていれば、遠くが見えなくても、ものがはっきり見えなくても全く困らない。どこに何があるかほとんど知っているから。毎日暮らしている場所は、絶対的な安全圏。この安心感は何物にも替えがたい。


-五感について。

視力0.01の人間がコンタクトレンズを装用せず眼鏡もかけないというのは、視覚を半分閉ざした状態とも言える。実際にほとんど見えないことによって聴覚と触覚の感度が増したような気もする。これも目を裸にした「0.01のいちにち」の良かった点だ。


-ミュージックビデオについて。

即興音日記の名の通り、ビデオも時間をかけずにほとんど感覚と勢いで制作したものなので、今見返すと、動きの要素が多くて(曲と動きがあっていなくて)うるさい感じを与える。私をこんなに映さなくてもいいし。

ということで、この曲のテーマ「見えない」を、「見ない」という行動に転換して、目を閉じて音だけ聴いた。すると(当たり前だれけど)歌詞が聞こえてきて、この曲が言わんとすることが頭にすんなり入ってきた。


-創造について。

私は新曲を録音したら、つまり頭の外に曲を一度出してしまったら、どんどん忘れていく。そうしないと次の曲を書くワークスぺ―スが脳内に確保できないから。

私は「二度と同じことはやらない」ように努めている(つもり)。自己模倣に陥ると、音楽をつくる喜びが著しく減ってしまうから。

書いたそばから曲を忘れ去っていくので、このように過去の自分の曲を聞き返すのは、とても有益。自分が何をしたかを思い出せる。なに!俺はこの時こんな表現をしたのか、という驚きもある。

録音を嫌うミュージシャンもいるが、私にはとてもありがたい。

  

◉お知らせ

アルバム『音楽と非音楽のあいだ=日常』をデジタルリリースしました。

11曲収録、37分。全曲無料で聴いていただけます。ご自身の音楽環境によってプラットフォームを自由に選んでいただけますが、YouTubeが聴き勝手が良いようです。

もしよろしければお耳をお貸しください。


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[ミュージックビデオ] 新曲「鳥と雨の未明」

2021-05-02 08:33:00 | 日記

[ミュージックビデオ]

新曲「鳥と雨の未明」

new song “dawn in birds and rain”



-2021429日 自宅の窓際で録音

-fujisaki hirokazuukulele, voice, recording, mix down, video editing

-247


-未明、ベッドを出て下に降り、何かしたいなと思ってウクレレを手に取って、しばらく鳴らしていると、この曲の骨が現れてきました。

曲の骨を掴んだあと、ウクレレを弾きながら雨音の聞こえる窓際にぐっと近づいて、メロディーを決めないまま囁くように録音しました。屋内半分即興作曲です。

録音する一瞬前に聞こえた小鳥の鳴き声と、やさしい雨音と、未明の仄暗い外の明るさに包まれて書けた曲です。



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歌詞がある曲とか歌詞が無い曲とか

2021-05-01 05:19:00 | 日記
20代前半の頃までは歌詞のない音楽がまったく聴けなかった。
それが、当時相当入れ込んでいたアメリカの兄弟バンドのインタビュー記事で、彼らがジョン・コルトレーンを聴き、スライ&ザ・ファミリー・ストーンを聴き、音楽を深く学んでいることを知り、音楽は楽しむだけでなく学ぶものでもあるのかと衝撃を受け、すぐさまレンタルCDショップでコルトレーンの初期から中期のベスト盤を聴き、大好きになる。ブルーズやファンクにも触手を伸ばした。今思えば、まだまだ英米西欧の音楽に偏ってはいるものの、私の中で、音楽ジャンルの境界が溶けた一大事件だった。
ここからジャズを聴き始め、徐々に歌詞の無い音楽も等しく聴けるようになっていった。
音楽の向こうにその人の人間自体を聴くようになったのも、この頃の聴取経験の変化が元になっていると思う。

歌詞があろうが無かろうが、私がそれを好きだと思えればそれで良い。究極的にそれしかない。今日のイマソトノオトヲ「非対称がうれしい」も歌詞が無いよね。
今日の演奏を、風呂に入って思い返している時に、今日の投稿の前半部分に書いたことを思い出した次第。

タイトルの「非対称がうれしい」には、「いびつなものって好きやなあ、ゴツゴツしてでこぼこした不細工なものって好きやなあ。なんでかって、めっちゃ人間くさくてめっちゃ愛らしいから」という思いを込めています。



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