【胎動】

「胎動」を作曲してもうすぐ4年になる。

この日は仕事の後で直接カフェドジェームに行って、マスタ―のギターを借りて歌った。

演者-聴衆の形態で人前で歌っているし、靴を履いて立っている。今とはまったく違う、私の記録。

この頃は鉄弦のアコースティックギターしか使っていなかったこともあってか、感情に任せた、叫び歌うスタイルだった。鉄弦は激情を音楽に乗せやすいから。

そんな中で、できる限り声を抑えて歌うこの「胎動」を書いたことで、私の作曲は別のレイヤーに移ったと思う。この曲には、一年後の2018年に私の音楽の同盟者アストゥリアス（クラシックギター）を手に入れてからの表現に繋がる要素がある。

別の投稿でも書いたが、すべての物事には端緒があり、変遷がある。

この動画を見ながら、そんなことを考えた。

このときの演奏を録画してこうやってYouTubeに残してくれた音楽仲間のKyle Undemさんには感謝でいっぱい。

■お知らせ

アルバム『音楽と非音楽のあいだ＝日常』を配信＆CDリリースしました。

よろしければ、しばしお耳をお貸しください。

音楽と非音楽のあいだ＝日常 by フジサキヒロカズ - TuneCore Japan

アルバム • 2021年 • 11曲 • 38分

音楽と非音楽のあいだ＝日常 by フジサキヒロカズ - TuneCore Japan

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#自分の曲をおさらいする

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【いまここで、ありがとうと言える。】

いま私がここで生きているから言える。

実際の声がその人に届かなくとも、ありがとうと言えること。

声に出して、この場所で、ありがとうと言えること。

ありがとうという言葉は、届けたい人にだけでなく、私自身にも、ちからをくれる。

一年前に書いた「即興音日記#122 いまここで」を聴きながら。

◉お知らせ

アルバム『音楽と非音楽のあいだ＝日常』を配信＆CDリリースしました。

私が書いた11曲を収録、37分。全曲無料で聴いていただけます。ご自身の音楽環境によってプラットフォームを自由に選んでいただけますが、YouTube Musicが聴き勝手が良いようです。

もしよろしければ、しばしお耳をお貸しください。

音楽と非音楽のあいだ＝日常 by フジサキヒロカズ - TuneCore Japan

アルバム • 2021年 • 11曲 • 38分

音楽と非音楽のあいだ＝日常 by フジサキヒロカズ - TuneCore Japan

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【声を出す、裸の生きものたち】

2年前、2019年5月10日の「全員参加完全即興あいうえおーけすとら」

＊Facebookに投稿したこのミュージックビデオは14分43秒と少し長めです。3分を過ぎたあたりから、わたし的には面白くなります。そこまで耐えていただけるようでしたら、ぜひ一度、すべての判断を保留した上で、お聴きください。

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言語を持つ以前のヒトは、焚き火を囲んでこのように遊んでいたのではないかと、聴きながら、ふと思った。

2年前にこれをやっている最中は「宇宙から来た何かが即興に加わった」という設定を頭に置いて、そのつもりで楽しんでいた。

しかし今聴くと「宇宙的な何かによる表現」と言うよりも、有史以来その歴史を歩んできたヒトの、原始の表現のように感じた。

ひとたび「社会的存在である人間」というフレームを外せば、ヒトは「生きもの」になり、融通無碍に、縦横無尽に、さまざまな表現ができるのだと改めて感じさせてくれる。

このフレーム外しによって、私はクレイジーになろうとしているのではなく自由に遊ぼうとしているだけだ。

果たして、この表現がヒトのものかケモノのものかはさておき、とにかく私たちは楽しんでいた。私の脳裏に参加された皆さんの表情が蘇る。

　

以下、1年前にこの「あいうえおーけすとら」を振り返った時のFacebook投稿文を引用する。

上記の文は、この録音を改めて聴きながら、以前の投稿に書いたことを一歩踏み込んで考えてみた思考の痕跡である。

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これは私の主催するイベント「夜のおとのしみ会」での録音です。

集まってくださった皆さん全員で、皆の声で、かけがえのない「いま」を遊んでおります。「あいうえおーけすとら」をシェアさせていただく時の投稿では毎度同じことを書いていますが、この時も幸せでした。

即興表現をしている時、私は素朴に単純に「人間」という着物を脱いで ”音を出す裸の生きもの”になっているように感じます。そして一人では絶対に為し得ない表現の塊を味わいながら、音が声が息が、時間と共に現れては消えていくのを感じる。誰かとともに。これらが何とも形容し難い心地良さなのです。

#あいうえおーけすとら

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【なんでステージで歌わなきゃいけないの？】

2019年5月11日 第19回新開地音楽祭での「はだかのはだ   はだかのみみ」を聴きながら。

https://www.facebook.com/1345160892/posts/10226053426345940/?d=n

なんで演者がステージにいなきゃいけないの？

なんでマイクを使わなきゃいけないの？

歌ってる時に外に行っちゃいけないの？

…などと考えていくと、これらには必然性など全く無くって、本当に私が信じられる、私にとって確かな表現をやろうとすると、こんな音楽になります。

これは、私にとってはいつも通りの、日々の暮らしと同じ地平に在る音楽であり、好きで好きでたまらないものです。

そして、一億人に一人ぐらいの割合で、この音楽が好きだと言ってくれる人がもしもいてくださったとしたら、凄く嬉しいことです。

自分の喜びの増す方へ進む。

私にできることはそれだけだと思っています。

#新開地音楽祭 

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#神戸 

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#演者と聴衆の境目を溶かす

【2019年5月11日。第19回新開地音楽祭】

2年前、2019年5月11日。

第19回新開地音楽祭に出たのでした。

自分なりに、その時にやりたかったことを爆発させたと思っています。

演者と聴衆の境目を溶かす。それを目指し、最後はその場におられた方全員を巻き込み、自作曲「よいやっさ」を歌いました。

・「よいやっさ」

この曲を含めて全6曲。文字通り、音楽の祭りでした。巻き込まれて下さった皆さま、ありがとうございました。

出演したことによって、新たな繋がりが生まれ、懐かしい友人と同じステージで歌えたり、音楽繋がりの方々に出会えたりしました。これらは全て私の財産です。

応募してよかった、やってみてよかったとしみじみ思います。

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