
ツィメルマン&小澤/ボストン響によるラフマニノフのピアノ協奏曲。
2003年に発売され、すぐに買って聴いた。その時の感想。
ショパンの協奏曲の弾き振りで音楽愛好家たちの度肝を抜いたツィマーマンだが、それに比べればおとなしめの演奏とはいえ、このラフマニノフの演奏でも大いに堪能させてくれる。おそらく小澤の指揮にも彼の意向が多分に反映されているのだろう、冒頭から完全に惹き込まれてしった。
現在ツィマーマンほど美しい音を聴かせてくれる人は稀だ。なにしろ本人仕様の特注スタインウェイを世界のどこへでも運んでいって演奏するという、ホロヴィッツ以来のこだわり屋さんなのだから、それも頷ける。その強靭なタッチから生み出される広々とした大理石のような響きは、決してうるさくがなったり薄っぺらく鳴ることがなく、弱音部での繊細な水晶のよう煌めくこまやかな音色は、優しくふっくらと舞うよう。
ラフマニノフの2番には、いわゆる「決定盤」が2枚あって(リヒテルとアシュケナージ)、どちらも確かに素晴らしいのだが、根暗なピアニスト、リヒテルのごつごつした、ときに上滑りになりがちな雄弁や、しばしばロマンチックに過ぎるアシュケナージの憂愁よりも、ツィメルマンの演奏をぼくは好む。
ボストン交響楽団の絃が充分に歌いきれておらず、線が細く聴こえるのが残念ではあるが(もっとも、小澤は絃の力量を衒耀するタイプの指揮者ではない)、木管も雰囲気たっぷりの素晴らしい演奏でピアノに応えている。ボストン・シンフォニーホールの響きも、かなりの程度まで録音でとらえられていて、その素晴らしい音響効果を思い出させてくる。
そういえば、1995年の3月にこのホールで同じ曲を演奏したのだった。
1995年ってことは、、、13年前?! 時の速さよ、、、
2003年に発売され、すぐに買って聴いた。その時の感想。
ショパンの協奏曲の弾き振りで音楽愛好家たちの度肝を抜いたツィマーマンだが、それに比べればおとなしめの演奏とはいえ、このラフマニノフの演奏でも大いに堪能させてくれる。おそらく小澤の指揮にも彼の意向が多分に反映されているのだろう、冒頭から完全に惹き込まれてしった。
現在ツィマーマンほど美しい音を聴かせてくれる人は稀だ。なにしろ本人仕様の特注スタインウェイを世界のどこへでも運んでいって演奏するという、ホロヴィッツ以来のこだわり屋さんなのだから、それも頷ける。その強靭なタッチから生み出される広々とした大理石のような響きは、決してうるさくがなったり薄っぺらく鳴ることがなく、弱音部での繊細な水晶のよう煌めくこまやかな音色は、優しくふっくらと舞うよう。
ラフマニノフの2番には、いわゆる「決定盤」が2枚あって(リヒテルとアシュケナージ)、どちらも確かに素晴らしいのだが、根暗なピアニスト、リヒテルのごつごつした、ときに上滑りになりがちな雄弁や、しばしばロマンチックに過ぎるアシュケナージの憂愁よりも、ツィメルマンの演奏をぼくは好む。
ボストン交響楽団の絃が充分に歌いきれておらず、線が細く聴こえるのが残念ではあるが(もっとも、小澤は絃の力量を衒耀するタイプの指揮者ではない)、木管も雰囲気たっぷりの素晴らしい演奏でピアノに応えている。ボストン・シンフォニーホールの響きも、かなりの程度まで録音でとらえられていて、その素晴らしい音響効果を思い出させてくる。
そういえば、1995年の3月にこのホールで同じ曲を演奏したのだった。
1995年ってことは、、、13年前?! 時の速さよ、、、

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