一部の観測筋が『NoDo』と呼ぶ今回のアップデートでは、コピー&ペースト機能が実装されるほか、アプリケーション マーケットプレイスのナビゲーションが効率化され、アプリケーションのパフォーマンスも向上する。
Microsoft の広報担当者は、取材に対して次のように答えた。「当社は、コピー&ペーストを可能にするアップデートを段階的に開始した。今週はまず、特定の通信事業者ブランドがついていない端末のユーザーを対象に、小さな規模で始めた。対象は今後拡大していく」
今回のアップデートはしばらく前から待ち望まれていたものだが、WP7 の最初のアップデートを2月に実施した際、Samsung 製の一部の端末に修復不可能な損傷が起きたことで、予定よりもやや遅れた可能性がある。
初回アップデートにおける問題は解決したが、その内容自体は注目に値するものがほとんどなく、将来提供されるアップデートのインストールを容易にするのが主な目的だった。
Windows Phone 7 が発表された際、開発者やユーザーはアプリケーションのマルチタスク機能やコピー&ペースト機能がないことに不満を抱いていた。
Microsoft の CEO (最高経営責任者) Steve Ballmer 氏は、2月にバルセロナで開催された『Mobile World Congress (MWC) 2011』で、少なくとも2つのアップデートを計画していると述べていた。
そして今回、1つ目の (つまり NoDo) アップデートが、今後数週間かけてユーザーに提供されることになった。
2011年後半にリリースを予定している2つ目のアップデート (開発コード名『Mango』) では、マルチタスク機能とモバイル版の『Internet Explorer 9』が加わる。また、『Twitter』と緊密に連携できるようになり、クラウドに保存した『Microsoft Office』文書にも対応する。