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木になる話

不燃木材FPWOODを中心に国産材を素材にオリジナルのフローリングや羽目板、造作材などの製作を手掛ける会社のブログです。

不燃系木材の白華現象とは・・・?

2008年09月24日 | 木材

タイトルの画像の左側の板の左側にうっすら白い部分があるのがわかりますでしょうか。不燃系の木材でよく言われる通称 白華(はっか)現象とはこのような現象をいいます。これはまだ、軽い方で、表面が真っ白になってしまうこともあります。

こちらは裏面です。実は、この2枚、全く同時期に製作しているんです。もちろん、同じ産地の国産の杉です。

ちょっと拡大してみました。白い部分がそれです。

木には個体差というものがあるといいますが、その差がこのような現象にも出て来てしまうのです。

白華現象の要因としまして、無垢材が周辺環境に順応する家庭での調湿(ちょうしつ)作用による木材の呼吸が原因とされています。木材が吸収した水分に、内部の難燃剤が溶け出し、表面に流出し、乾いて結晶化する。そういう工程です。

難燃剤の成分はメーカーのよって異なる事が多いのですが、主成分はほぼ一緒ですので、現象的には大差は無いと思われます。

この現象が起きたとき、ではどうすればいいか?ということですが、弊社の製品の場合、板の長手方向に硬めに絞った布巾で拭いていただければ容易に除去できます。弊社でも何度か実験していますが、表面に流出しているのは、余剰分と思われ、燃焼性能には問題なさそうです。今回の板も、後日火にかけてみましたが、着火もせず、製作責任者の目利きでも問題なしとの判断をさせていただきました。

現象を止める方法としては、ウレタン等で裏表を完全に覆い、木材の呼吸を止めてしまうという方法がありますが、これではせっかくの無垢板の良さが得られません。それに、ウレタンは燃えやすいので、防火性能に?が出てしまいます。

 白華現象におきましては、各メーカー様々な対策、対応をしているので、それぞれ聞いていただくのが一番です。しかし、無垢材はある意味生ものですので、100%という事は難しいと思います。

 発生してしてしまう事もあれば、しないこともある。発生したときに、どれだけ容易に対処できるかという事がポイントになそうです。

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