9月27日 ココは悪性末梢神経鞘腫瘍の手術をしました。
進行が早く、放射線も抗がん剤も効かない悪性度の高い癌でした。
このまま放っておくとほかの足も動かなくなり、
呼吸もできなくなると聞きました。
この病気を見つけた先生から断脚か安楽死を
考えなければならないと言われていたので、
手術ができるものなら断脚を受け入れようと
思っていました。
9月12日に大きな病院に行き、
CTなどの検査をしました。
検査の結果、約2cmの腫瘍が右前足の脇の下あたりにあると
画像を元に説明を受けました。
「浸潤性が高い癌で脇のリンパ節に近いところなので、
癌細胞が飛んでいる可能性はある。」
「腫瘍を完全に取り除ければ再発しにくいが、
癌細胞が残っていれば再発する可能性はある。」
と言われました。
多分悪性だと思うが
念のために細胞を採って検査に出したということでした。
結果は2週間後に出るということでしたが
結果が出てから手術をお願いしたら遅くなるので、
結果が出る頃に手術の予約をしました。
22日に電話があり、
検査の結果はやはり悪性でした。
26日に病院に行き、執刀医から手術の説明を受けました。
今のところ、ほかに腫瘍は見られないとのことで
少しホッとしました。
ただ、ココの腫瘍は脊髄から神経が
伸びているところに癌ができているので、
出来るだけ脊髄の近くまで取る必要がある。
そのため、肩甲骨を開いて取るので、
足だけでなく肩甲骨も取らないといけないと言われました。
思わず、「肩付近はえぐれるのですか?」と聞きました。
「僕から見るとそうは見えないと思う。」とのことでした。
27日、午後1時過ぎから手術が行われました。
3時半頃に手術は終わり、先生のお話を聞きました。
手術中の写真をもとに説明を受けました。
本当に痛々しかったです。
「目に見えるものは全て取り切った。」
「でも、目に見えないものがどうなっているかは検査に出す。」
とのことでした。
また、「それほど広がってないように思う。」
と言われたので、
「右足の異変に気付いたのは7月の初めです。」というと
「早く気付いて、よかった。」と言っていただきました。
そのあと、ココに面会しましたが
目は開いていたものの反応はほとんどありませんでした。
でも、生きていてくれていることがとても嬉しかったです。

28日10時半頃.面会に行きました。
看護師さんが
「ココちゃんは右前足をほとんど使っていなかったので
3本の足でしっかり歩けていますよ。」
と言ってくださいました。
意識ははっきりしていたので、
「辛かったね。」「よく頑張ったね。」「痛くない?」などと
声をかけて体をさすると
少しですがホッとした表情になったような気がしました。
そして、「抱いてもいいですか?」と看護師さんに尋ねると
構わないとのことだったのでココを抱きました。

少し表情が緩んだような気はしましたが、
でも、何となくぎこちなく、寂しそうでした。
少し抱いて、ゲージに戻した途端、
ココは今までに聞いたことのない悲しい声で泣き始めました。
もしかしたら、ココは私が迎えにきてくれて、
今から一緒に帰れると思ったのかも知れません。
29日も午前中、面会に行きました。
昨日よりも元気そうに見えました。
ただ、あまり食べないと聞いていたので、
ココをとても可愛がってくださっている
Sさんからお預かりしたフードをあげると
パクパク、あっという間に3皿平げました。
きっと、この味はSさんからだと分かったのかも知れません。
嬉しかったのでしょう。
昨日は先生に会えなったのですが(夕方電話をしてきてくださいました。)
今日はお話を聞くことができました。
「今のところ、順調です。
傷口もほとんど腫れていません。
今日は少し熱はありましたが大丈夫でしょう。
明日、退院していいですよ。」
「その後は新しく行き始めた病院で
抜糸も含めて対応してもらったらよいでしょう。
今日、電話をしておきます。」とのことでした。
だだ、不安に思うこともありました。
「癌細胞が残っていないかの検査の結果を聞くかどうかは
飼い主さんの判断です。」
「結果が良ければいいのですが、
悪ければ再発する可能性が大きいということです。
再発した場合、手術するのかしないのかなど、
どう対応をするかを
考えていかなければなりません。」
とのことでした。
苦渋の選択をしなければなりません。
今日もココを抱きました。
抱っこの大好きなココなのに、
昨日は少ししか抱かなかったので
今日は長く抱いてあげました。

明日、ココを迎えに行きます。
退院後のココの様子は次回…