フィレンツェでランチお勧めのレストランーHosteria il desco

またまたご無沙汰しております。
試験が終わってからというもの、紐の切れた凧のようにふらふらしております。
いや、ふらふらと言ってもようやく卒論の準備に入り(残ったラテン語の勉強はそっちのけで)毎日市内の図書館を渡り歩いています。
テーマは決めてもどの資料がそのテーマに合うのか分からず、そして資料が決して多くないので、本を見つけては、そこに引用されている資料に当たり、となんとも非効率的な行動の繰り返し。
今月中には一度教授のところに相談に行きたいんだけどなぁ・・・

さて、まぁこれは言い訳かな？
日本から友人が遊びに来ていたり、試験前は私に気をつかってくれていた友人たちのお茶やアペリティーボのお誘いでここのところ外食が続いておりました。
ということでそちらをちょっとご紹介。
この先しばらく食レポが続きますのでご了承ください。

まず１軒目は我が家にこんなに近いのに全然知らなかった穴場のレストラン。
コストパフォーマンスはフィレンツェ１ではないでしょうか？
味も良いですよ。

Hosteria il desco
via delle Terme

お昼：12.00 - 14.30
夜：19.00 - 22.30
日曜日も営業。(8月やクリスマスなどのお休みはあるみたいです) 

tel:055.294882
www.hosteriaildesco.com

入り口はとっても狭いです。
くれぐれも隣のお店と間違えないように。
昔、隣の店に入ったら・・・二度と来ないと思いましたよ。

お昼はPrimoが５．５ユーロ
secondoが７．５ユーロという特別メニュー
更にガッツリ食べたい人は組み合わせも可能。
景気悪化で今年の１月からお水は別になりましたが、良心的な０．５ユーロ
グラスワインは１ユーロ
ってすごくないですか？

パンは３種類
ピザ味がおいしい。
周りを見渡すとなぜか皆さんこのピザ味からスタート。
不思議ですねぇ・・・

安いからと言って食堂ではないんです。
内装もおしゃれ。
あ～電波は入りにくいみたいですが。
この日は２人とも

Spaghetti alla carrettiera
御者風スパゲッティ
知らなかったんだけど、これフィレンツェのパスタなんですって。
馬車の御者が客待ちするわずかな間に提供できるようにということで出来たパスタなんですって。
シンプルな素材と湯で時間の短いパスタを使うんだとか。
寒い冬に御者の体を温めるため、にんにくと唐辛子が利いたちょっと辛目のパスタというのが特徴。

また地方によって様々なバリエーションがあって、シチリアではパン粉とリコッタチーズを入れたり、
ローマではマグロとマッシュルームを入れたパスタをこの名前で呼ぶんだそうです。

ちなみに昨日もここを再訪
昨日は金曜日だったせいかメニューにお魚がちらほら
特に今は一応四旬節でキリスト教ではお肉を食べないことになっていますよね・・・って厳格に守っている人は少ないでしょうけど。

昨日はZuppa di cozze(ムール貝のスープ)
こちらはsecondなんですけど、カリカリに焼いたパンをスープに浸すとこれまた最高!!
Cozzeは季節ではないですよねぇ・・・と言うことでかなり小ぶりでしたが(入ってないのもいくつか)
スープは味が染み込んでとってもおいしかったです。

閉めのコーヒーにはこちらもフィレンツェ伝統の(正確にはPratoですが)カントッチが付いてきます。

これで0.5ユーロってすごくないですか？
今時この料金で、この立地で食べられるレストランはフィレンツェの中心部には皆無かと。
パスタコースでお水、ワイン、コーヒーが付いて1000円ってとこですかね？

13時を過ぎると近所でお仕事されている人たちがどっと押し寄せるので、その前に行った方がいいですね。
ちなみに昨日は手前の部屋は日本人専用!?という感じでした。
私たちを入れて5組が日本人!!
店員さんはお客さんに気を遣って(?)か、日本人以外は別の部屋に案内していました。
私たちお行儀良いのにねぇ。

この料金だと料理するのが面倒になったらちょっと寄ってしまいそう。
一人でも居心地の悪くない、貴重なお店です。