はな日記

池坊の作品など。

巡回講座2012

2012年06月28日 | 講習会
2012年6月23日、池坊お茶の水学院開催された巡回講座を拝聴してきました。
講師は小林義子氏。女性の講師の方もいらっしゃるとは存じませんでした
今年は550年祭の特別講義でしたので、特に注目されるべき家元をとりあげての講義、興味深く拝聴しました。
ところで、以下のような勘違いをするのは私くらいかと思いますが、この『550年祭』というのは、
『碧山日録』に専慶の名が登場して550年ということであり、池坊の歴史が550年というわけではないのですね。
もし仮に、聖徳太子が六角堂を草創した頃から花を生ける習慣が芽生えていれば1425年の歴史というわけです。
最古の記録が『碧山日録』であるとされている以上、真相はわかりませんが、この550年祭を期にいけばなの発祥について
改めて考えることができれば良いなと思っております。

さて、講義・デモンストレーションで得たこと、感じたことを記録程度に。

この三具足の後ろの掛け軸、最近よく華展で拝見します。3月の新宿高島屋でも、5月の東京華展でも。
仏様なしの型の再現、とても勉強になりますけど、不思議な感じ。


この花器、材料がコーヒー缶と両面テープとホームセンターで売っている縄だそうで、すごいアイディアだと思いました。
しかもコストパフォーマンスもよいし。


「ひとり立ちできない子には支えを」とアスパラ支えに緑の針金を大胆に使用。でも意外に目立たない。


これは迫力あった!!ケムリソウのふわっとした感じと、もみじの緑とアンスリウム及びの赤の対比。
しかも何がすごいって、アシスタントがいるとはいえ、これを10分程で生けられたこと。恐るべき速さ。


最後はみんなで生けるコーナー。発泡スチロールにカッターで切れ目を入れて、ワイングラスの底を挟んだ花器に生けている。
重みのある紫陽花も入っていて、俄かに信じがたかった。