☆ 保険の豆知識 Ｖｏｌ．３０ ☆こんな事故の場合はどうですか？パート５

●保険契約者のＹ商事（株）より次のような質問がありました。

【 質問 】

取引先のＦ商店より預かっていた自動車を、自社の駐車場に止めていたところ、自社の社員が誤って、その車に接触してしまった。
この場合、保険で修理できますか？


【 解答 】

①単純にＹ商事さんの好意で駐車場に置かせてあげた場合は保険の対象になります。

②ただし、自動車のキーまで預かり、その自動車の管理まで任されていた場合は保険の対象にはなりません。


＜解説＞

①の場合のように、単に自動車を置く場所を、Ｆ商店さんに提供しただけであれば、場所の使用貸借（民法第５９３条）または賃貸借（民法第６０１条）になりますから、Ｙ商事さんに管理責任があるとはいえないので、Ｙ商事さんの管理中の財物には該当しません。

②の場合のように、自動車を委託（民法第６５７条）されたのであれば、有償・無償を問わず、Ｙ商事さんに注意義務（民法第６５９条、商法第５９３条）が発生して、Ｙ商事さんの管理する財物となり、保険金の対象とはなりません。

★皆様の無事故、無災害を心からお祈り申し上げます。

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