Twitter上などで騒がれていたので、多くの方がご存知かとも思いますが、ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)のアルバム『L.A. (Light Album)』の一曲「Sumahama」(邦題:想い出のスマハマ)の謎解明の動きがあったようです
一部が日本語で歌われる、東洋かぶれな佳曲なんですが、そもそもこのタイトルは何なんだ? という問題がありまして、
1)「すなはま」と間違えた
2)マイクの恋人、スマ子さんからとった
3)須磨の浜辺を歌っている
という、3つの説がございました。
何と何と、この真相解明に一役買ったのは「探偵!ナイトスクープ」(笑)。
要は、神戸市須磨区の海岸を盛り上げようとされている「須磨勝手に観光協会」さんが、もし3番が正解なら、是非とも、街おこしにタイアップでさせて欲しい、という強い情熱で、追求し続けてきたのだとか
んで、以下が(消えちゃうかも知れませんが)その時の放送の様子
・・・はっきり言って、今回の来日最大の収穫ではないでしょうか(笑)。
大感動
こんな素晴らしいことを企画してくれた須磨の皆様や番組に感謝感謝です
番組曰く「マイクの好きだった人が、神戸の須磨の近くに住んでた」ということで、長年の謎の解明は3番、「須磨」の浜だったで解決
・・・といきたいところではありますが、若干気になることが残っています
大のビーチ・ボーイズ好きなら買ったであろう、最近シンコーミュージックが出した本「ビーチ・ボーイズ」で、同様の質問をした79年当時のインタビューが掲載されています
THE DIG Special Edition ビーチ・ボーイズ | |
シンコーミュージックMOOK | |
これですね。 |
そこでは何と、当のスマ子さんご本人まで登場
んで、スマ子さんは、自分が兵庫や神戸に住んでたということはコメントしていないんですよ
そのため、この本では「やっぱり2番が正解」というスタンスだったんです
番組の中でも、「マイクの好きだった女の子」と表現していて、「スマ子さんって名前であり、かつ恋人であった」ことに、何とか触れないようにしていて、微妙な感じを残しています。
確かに、あの時間内で証明されたことは、1番の「すなはま」の可能性はなくなったってだけのようにも思えます
ただし、以下は私の独断ですが、僕はこの番組と、79年当時の本人たちのやり取りを合体させることで、ようやくこの歌の真相が分かったように思えるのです
私の結論は、「2番と3番は両立し、当時のインタビューも番組も間違っていない」というものです
当時のインタビューによれば、スマ子さんは確かに5歳まで日本にいて、日本語が話せないが聞けるレベル
そして、「母から聞いた日本の海岸の話をマイクにしたら、これをもとに彼が書いた」と言っています
そういう意味では、言及していないだけで、彼女が須磨周辺に住んでいた可能性は十分にありますが。
(そもそも、須磨に住んでいる子に「スマ子」と名付けたとすれば、ちょっと無理があるようにも思います)
一方、番組で「スマのハマだよ。どこにあるんだい? 神戸か」と語るマイクは、やっぱりちゃんと地名としての「スマ」を認識しているように思えます。
以上を踏まえまして、本当に単なる予想ですが・・・
スマ子さんは、かつて自分の名前の由来を母親に聞いたか、マイクが、スマ子さんに「名前の意味は?」と尋ねたのではないでしょうか。
んで、「須磨」をつけた“理由”はともかく(両親のどちらかの出身とか、そこで身ごもったとか、戦前の女優・松井須磨子からとったとか(笑))。
母親は「須磨」という言葉の持つ“意味”を説明したんだと思います
そう、つまり、「源氏物語」の主要舞台の一つとなり、章のタイトルともなった、「須磨」という土地のことを
こう考えると、やっぱり神戸の須磨のことになるんですよ。スマ子さんが須磨出身でなくても。
しかも、歌詞の中の「そこは恋する人たちが、手に手をとって歩いた」「過ぎた愛を探しに行く 海の彼方」という表現も、源氏物語の「須磨」の章の内容・位置づけからも、それなりに整合性があると思います。
英語歌詞も「Sumahama, there's a lovers sleep in old Japan」と、そもそも「old Japan」って言っていますもんね
つまり、上述の“母から聞いた日本の海岸の話”というのは、スマ子さんが、自分の名前の由来を通し、“素敵な日本の古典・源氏物語の舞台”として聞いていた話だったのではないでしょうか?
ってな訳で、想像で補いまくっている説で恐縮なのですが、源氏物語を間に挟むことによって、「スマ子さんという恋人を象徴した歌でもあり、有名な須磨から由来している」と考えることができ、番組と当時のインタビューとの矛盾が解消されるように思うのです
余談ですが、ヨーコという女性が描かれた洋楽で、ジョン・レノン(John Lennon)は「オーシャン・チャイルド」と表現し、トニー・ハッチ(Tony Hatch)作品では「ドーター・オブ・ライジングサン」と書かれています(洋子と陽子ですね)。
だから、「スマ子ってどういう意味?』ってやり取りはきっとあったと思いますし、「スマ」に美しい意味を添えるなら、(当時はまだ「源氏物語」は「須磨」から起筆された説もあったでしょうし)「源氏物語」は適当だと思うんですよね~~~。
言い過ぎかな?・・・っと思って、検索かけたら、すでに鳥肌音楽様が、結構前に書かれていました(笑)。
何だか安心しました
ちなみに、この番組がYouTubeに残っていることを教えてくれたのは、「The Beach Boysオフ会」の隊長
実は先日、食事する機会がございまして~
久しぶりに洋楽カラオケで盛り上がりました
そろそろちゃんとオフ会企画したいですね
いや、本当にこのナイトスクープは、想像していた以上に感動できました
認知度があがってくれると良いですね。
映画と言えば、デニス・ウィルソンを描いたという、マニアックな映画は進んでるんですかね??
確かに、新作情報、DVD情報って流れていますね。
期待したいところですが、またまたお別れ状態になりそうで、不安ですね。
マイクの主張では、ステージだけっぽいので、スタジオでのアルバム作りは大丈夫だと信じたいのですが
イベント情報もありがとうございます。
そんなところがあるんですねー。
今サイトを見てきました
是非一度見てみたい
・・・が、現状はどちらも埋まっているんですよねー。残念。
すごかったですね。めっちゃ感動しましたー
そういえばビーチボーイズの映画作るとかいう話も
ありましたよね。どうなったのかな、いい時期だと思うのに~
さる情報筋によると、
①BB5はまだいい曲がたくさんあるので、来年あたりにでもアルバム1枚出せるかも、とジョー・トーマスが海外のBB5のファンクラブのインタビューに答えたとか。
②BB5のドキュメンタリーDVDが年内にでるかも。
③イベント・カフェ・アゲイン
ビーチ・ボーイズ50周年
-秘話満載トークイベント-
2012年10月14日(日)
OPEN15:30 START16:30
入場料;1,000円
出演:相原啓二・辻井清行・栗林 実
司会:森 勉(PET SOUNDS RECORD)
*相原さんは1966年来日時のFC会長
栗林さんはあのおひげのかたです。
場所:品川区小山3-27-3
ペットサウンズ・ビル地下1F
問い合わせは
TEL:03-5879-2251
mail: s.ishikawa@cafe-again.co.jp
④上記のアゲインでの別のイベント
10月10日(水)
出張ブランディン 19:00/19:30
1,500円(1Dつき)
*内容はビートルズに関する内容だそう
以上、ベンジャミンさんが興味ありそうな情報でした!
すごいですね、当時のをお持ちとは
「源氏物語」説、定着しないかなー(笑)。
いや、本当に注目度が高くて、お祭り騒ぎですよね。
嬉しい限りです。
知りませんでした。
DIGに載っていた記事って79年8月号のjamですね。これ持ってます。
ジャパンジャムでもスマ子さんが一緒に来日して、早乙女まりさんの時代のファンクラブの会報でも、突撃インタビューの記事が出ていました。
8月にマイクと結婚式をあげる、というような話にまでなっていたんですよ。
当時の私はまだ高校生だったし、単に「スマコさんの名からとったスマハマ」という認識しかなかったので、源氏物語云々という話には、へーって思いました。
奥が深い・・・。
昨夜のBS朝日のベストヒットUSAでもビーチボーイズ出ていたので、まだしばらくBB5は話題になりそうですね。