いまや大学生の半数が奨学金制度を利用している時代だ。
しかし、わたしも含めて、制度の詳細を知らない教員が多い現実が一方にある。
本書は、奨学金=過酷な返済義務をともなう借金、という固定観念を打破すべく、奨学金の給付を受けたからこそ人生の新たな可能性を切りひらくことができた人々の体験談を収録したものだ。たんなる体験談にとどまらず、厳しい家庭環境を生きぬいてきた者のライフヒストリーとなっているところがとても良い。
本書を読んで、自らの無知を反省した。収録されている対談に登場する、水戸康徳さんの動画や、松原良輔さんが展開するガクシーのウェブサイトを、一年生に紹介するつもりだ。
サツダイ奨学金担当
ガクシー
大卒借金苦の片道切符か、人生逆転の救いの手か?現役高校生・保護者も必読の「奨学金のリアル」。「奨学金」を借りた人々の、「その後の人生」―。そして、これから借りる学生たちへ。
目次
第1章 奨学金を「500万円未満」借りた人たち
第2章 奨学金を「500万円以上」借りた人たち
第3章 奨学金はどのように報じられてきたか?
第4章 対談 日本の奨学金制度の問題点、そして今後
第5章 現役大学生が考える、コロナ禍の大学生活と「奨学金」のリアル
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