天皇制、オウム、小泉、橋下等々、人々の妬み、嫉みが表出した社会事象、政治家人気を分析する。
真綿で締め上げるように圧をかけながら同調を強いる「過剰包摂」と、空気を読まず権利だけを要求する(ように思える)者を袋叩きにする「社会的排除」。「過剰包摂」と「社会的排除」は並立する、というより、同じコインの表裏である。うわべだけの「包摂」を拒み、幸福追求の権利を行使する者は、猛烈な嫉妬の対象となる。本書から、この国の息苦しさ、生きづらさの正体がみえてくることだろう。
淡々と論述されているが、これはけっこう忍耐力のいる作業だ。
分量はそれほどではないが、労作といえるだろう。
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