膨大なデータの一つ一つを正確に理解するのは困難ではあるが、現存するもっとも網羅的な所得格差と貧困についての国際比較データ集であるだけに、貴重だ。日本が、メキシコ、トルコ、アメリカ合衆国に続いて、貧困問題が深刻化している国であることを再確認した。
目次
第1部 格差の主な特徴
OECD加盟国の世帯所得の格差:その主な特徴は?
第2部 格差をもたらす主な要因
人口構造と世帯構造の変化:これらは世帯所得の格差を拡大させているのか?
賃金と所得の格差:相互関係を理解する ほか
第3部 貧困の特徴
OECD加盟国における貧困:ある時点の所得に基づく評価
所得でみた貧困は長期間継続するか?:パネルデータから分かること ほか
第4部 格差のその他の側面
世代間の移動性:所得格差を小さくするのかそれとも大きくするのか?
公的な現物給付:これが世帯の経済格差をどのように変えるのか? ほか
第5部 結論
経済力の分布における不平等:それはどのように変化するのか、その是正のために政府は何ができるのか
格差・貧困・不平等の拡大は事実なのか?過去20年にわたる国際比較可能なデータをもとに、所得分布、貧困の継続、物質的剥奪、世代間の移動、資産の継承・移転、公的な現物給付などの側面から格差拡大の傾向と貧困の実態を多角的に分析。
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