「札幌市白石区姉妹孤立死事件」と、官民よってたかっての生活保護バッシングへの批判的検証を軸に、行政機関と政党への公開質問状を交えて、生活保護問題のぬきさしならぬ現状を明らかにする。憲法第25条の生存権保障が実質空文化している崩壊国家、日本への深い絶望がさらにつのることだろう。この国はもはや「近代国家」の体をなしていない。救いがあるとすれば、いのちを守るためのこのような活動が真摯に取り組まれていること、そのことだけだろう。
目次
第1部 総論 いま、貧困と生活保護はどうなっているのか?―なぜ25年前と同じ悲劇が…
第2部 札幌市白石区姉妹孤立死はなぜ起こったのか―事件の経緯と調査団の調査概要
白石区姉妹孤立死事件の経緯と現地での取り組み
今回の調査目的と主な行動
札幌市・白石区福祉事務所との懇談―なぜ救えた命が救えなかったのか
白石区生活保護利用者の切実な声
姉妹孤立死事件と生活保護緊急110番の取り組み
第3部 全国各地で頻発する餓死・孤立死―全国調査で明らかになったこと
「餓死」「孤立死」問題全国調査の結果から見えるもの
立川市で連続して孤立死事件発生
さいたま市で親子3人が孤立死
「餓死」「孤立死」根絶のための提言―全国「餓死」「孤立死」問題調査団
第4部 餓死・孤立死を生み出す貧困な社会保障政策―この異常事態の元凶はなにか
資料編
「貧しき者は死ね」と言うのか。悲劇の根底には、あまりに貧困な高齢者介護、障害者福祉政策、そして、非人間的な生活保護行政の姿がある。各分野の専門家で結成した調査団がその真相を徹底究明する。生活保護バッシングの問題点徹底整理の諸声明も収録。
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