本と音楽とねこと

腐敗する学校空間

 いじめが原因と思われる子どもの自殺が相次いでいる。
 いじめ問題も深刻ではあるが、マスコミの自殺報道がアナウンスメント効果をもたらし、「誘発自殺」が連鎖しているだろうことも見逃せない。
 「誘発自殺」は、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』を読んだ若者たちの間で、失恋の果ての自死を、ロマンティックな人生の結末としてとらえて憧れる風潮が広がり、実際に自殺が多発したことから、「ウェルテル効果」による自殺とも呼ばれる。明治末期、当時19歳だった藤村操が、「人生不可解なり」という言葉を残して、華厳の滝に飛び込んで自殺した事件のあと、若者の「誘発自殺」が相次いだことは、あまりに有名である。

 それにしても醜悪なのは、自殺者を生んだ学校の教職員、教育委員会の対応だ。
 現行の少年法では、いじめの加害者が14歳以上であれば、傷害罪、暴行罪、侮辱罪、名誉棄損罪等を問われる対象となるわけだし、14歳未満であっても、被害者の親が加害者の親や教師、教育委員会、自治体等の監督責任を問うことは可能だろう。また、加害生徒には、児童自立支援施設にて矯正教育を受けさせるのが適切だろう。学校や教育委員会に、くだらないアンケートをとるくらいの猿知恵しかはたらかないのが不思議だ。なぜ、徹底的に事実調査を行い、警察を介して、被害者の親が法にのっとった毅然たる措置をとるよう援助しないんだ?学校関係者は、自己保身しか眼中にないバカばかりなのか?
 学校なんかくだらないのは昔もいまも同じだ。いじめに加担するクソガキや頭の悪い教員に我慢する必要なんかない。優秀なスタッフのいるフリースクールや学習塾を探し出して、そこに通えばいい。

 とかなんとか思ってたら、11月12日付 きっこの日記
にて、鹿児島県曽於市南之郷中学校で鎌田くみ子校長に陰湿、凄惨ないじめ、パワハラを受け続けて自殺した久留恵さんの遺書を読み、胸をふさがれるような気持ちになった。人間は、どこまで、残酷にして狡猾、卑劣になれるんだろう?

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