自ら、過酷な中小企業のマニュアル労働の現場に身を投じ、理不尽な労働慣行や、企業への労働者の隷従に毅然として立ち向かったフランス人司祭の記録。
信仰が現実のなかで生かすべきものであるとすれば、レノレさんの実践は、まさにその理想を体現したものと言えるであろう。
御用組合に牛耳られた大企業よりも、中小企業の方が、労働者による蜂起と自治への可能性が開かれていることを、本書は教えてくれている。
フランス人司祭が1970年の夏,日本に赴任.下請けの労働現場で働きはじめた.労働慣行や組合活動に不合理を感じながらも,危険できつい仕事に励む.そして,労災事故,組合結成….自由と自立した精神の大切さを身をもって示し,91年に日本をたつ.繁栄のさなかの日本を「下から」見つめた出色の日本人論・日本社会論.
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