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本と音楽とねこと

保育園義務教育化

古市憲寿,2015,保育園義務教育化,小学館.(電子書籍版有)(8.11.2022)

 わかりやすく書くのも才能のうちなのだろうから、その才能が存分に発揮された良い本であるように思う。
 「お母さんを人間扱いしない日本社会」に怒りを覚え、子育て負担を母親だけにおしつけるのではなく、子どもを社会全体で育てていくしくみとして、保育園義務教育化をはかる提案に共感する。
 なにせ、現在でも、保育所がケアする子どもは、「保育に欠けるその他の児童」(児童福祉法第39条)とされているが、共働き世帯が6割を超え、母子世帯の割合も高止まりしているなか、「共同保育」のユニバーサル化が喫緊の課題であり、そのためにも、「保育園義務教育化」は有効な手立てであろう。

もしも保育園が義務教育化されたなら…子どもの学力は向上し、児童虐待は減少し、景気まで回復する!?良質な乳幼児教育は、将来の年収や治安までも変える。少子化対策への閃光の一手を社会学者が提言!!描き下ろしパラパラ漫画も。

目次
はじめに 「お母さん」が「人間」だって気づいていますか?
第1章 「お母さん」を大事にしない国で赤ちゃんが増えるわけない
第2章 人生の成功は6歳までにかかっている
第3章 「母性本能」なんて言葉、そもそも医学用語でもなければ根拠もない
第4章 少子化が日本を滅ぼす
第5章 草食男子が日本を滅ぼすというデマ
第6章 女性が待望される時代
第7章 0歳からの義務教育

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