ハワイではサンデーブランチに行きました。
色んなレストランでやっているようですが、以前から憧れていた
シェラトン・モアナ・サーフライダーのレストラン、ザ・バニヤン・ベランダを日本から予約しました。
しかし、私達には格調が高いのでは!?と少々緊張。
案内係に付いて行くと、テラスの海近くの席でした。
包み込まれるような籐のチェア、ビクトリア調の白いインテリアの向こうには海が広がっています。中庭には大きなバニヤン・ツリー。
海からテラスへと吹き抜けてくる柔らかい風が、ゆったりとした時間を運んでくれます。
その光景に緊張も解け、ただただウットリして座っていました。
ビュッフェ形式で好きな物が食べられることも忘れそうになりながら。
そうそう、サンデーブランチをいただきに来たのでしたよ。
選ぶのに迷ってしまう程の種類のお料理とハワイ産のフルーツを、どれも美味しくいただきました。
そしてホテルらしい真っ白な食器も素敵なのですが、カトラリーやカスターセットがシルバー製で大切に使い込まれていて特別な気分。
ふと見ると、近くの席に気品のある白人のおばあちゃまが一人で座っていました。
80歳は超えて見えるので、スタッフが気遣ってお料理を運んできたり話し掛けたりとお世話をしています。
そのおばあちゃまの表情はとても穏やかな微笑みで遠くを見つめ、こちらまで暖かい気持ちにしてくれました。
私の勝手な想像ですが、昔アメリカ本土から旅行でご主人と一緒にここへ来たことを思い出しているのかしら。だからあんなに穏やかな顔をしているのかな?それに若い頃も綺麗だったろうな。なんて。
小鳥も彼女に優しく話し掛けるようにやってきます。(私の所には食べ物を狙ってくるのに、どうも小鳥の態度が違って見えます。動物にも気品の差がバレているのでしょうか…)
BGMにはウクレレ・デュオ。
彼らは各テーブルを回り、希望があれば目の前で演奏してくれます。
私達も演奏してもらうことにしました。
リクエストを尋ねられたのですが、ハワイアンソングをほとんど知らないので、曲名も言わず抽象的なお願いをしました。
優しいウクレレの音色と彼らの甘くて柔らかい歌声はココロとカラダにスーっと染み込んでゆくようで、気付くと私はなぜだか泣いていました。(そりゃもう恥ずかしいほどの泣きっぷりで…ははは)
私がイメージしていたよりも、はるかに素晴らしい曲の贈り物をありがとう。
ザ・バニヤン・ベランダでのサンデーブランチはまるで夢の中にいるみたいでした。
ありふれた言い方ですけれど。
だって確かに上質でノスタルジックな夢の中にいたのですから。