まりちゃん奮戦記

ふじ本まり子です。感謝の心を大切に!そして、地域の声を確実に県政へ届けるため、全力で活動をつづけます。

トリチウム海洋放出の謎2

2021-05-14 16:20:02 | Weblog
国は、トリチウム汚染水の人体への影響は少ないとしているが、トリチウムの生物学的影響に関する研究は数多く行われている。

1,トリチウム水は体内で水として存在するときは新たに入ってくる水に置き換わり排出される。
しかし、細胞内の有機物の構成成分として取り込まれたトリチウムは容易に代謝されず長時間留まり、ベータ線を出し続けることになる。トリチウムの出すベータ線はエネルギーが極めて小さいため、外部被曝はほとんど問題にならないが、体内の構成成分に取り込まれると内部被ばくの原因となる。

2,トリチウム水に晒された場合、3700㏃/ml位から染色体異常が起こり370万㏃/mlではほぼすべての染色体の切断がおこるといった実験結果が報告されている。

3.また、米国カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所のT.ストラウムらの研究によるとトリチウムによる催奇形性の確率は致死性がんの確立の6倍に上ると報告されている。
トリチウムは放射線のエネルギーが低いため影響が過小評価されがちだが、構成成分の破壊という他の放射性物質とは異なる影響をもたらしている。
風評被害ではなく実害が起こると報告されている。

放射性廃棄物処理の原則は「拡散せず、小さくまとめて、半減期をよる消滅を待つ」に尽きるとの専門家の意見である。
ではどのようにしていくのがいいのか、次回に譲ります。