ぼくの出資馬備忘日記

キャロット、シルク、ロードでの出資馬について書く、個人的な備忘日記。

リアファルの引退に寄せて

2018年12月03日 | 一口馬主
12月1日に近況が更新され、リアファルの引退が決まった。

少し長くなるけど、今日は彼との思い出を振り返って、記しておきたい。
2013年8月末に東銀座のキャロットクラブ事務所に書類を持参して会員になり、2013年度募集馬の中で初めて見初めた馬がクリソプレーズの12ことリアファルだった。
均整の取れたしなやかな馬体で一目惚れだった。ダート馬だと言われていたのに募集価格が5000万円と割高なせいと、ゼンノロブロイ産駒で人気がなかったから、今だったら考えられないけど、新参者が×なし最優先で出資ができて、本当にラッキーだった。

新馬戦で勝利を収め、一口で初めての勝利を味わわせてくれたのもリアファルだった。
初勝利なんて特別なことなのに、いとも簡単に、平然と勝ってくれて、感動する間もなかったのを、昨日のことのように覚えている。
次走京都ダ1800での500万下は騎手のへぐりで負けたけど、中1週で臨んだ同条件で見事に勝利。
あっという間にオープン馬の出資者になれた。
その後のオープン特別や交流重賞では2着、2着、3着と勝ちきれないレースが続いてもどかしかった後に、7月の中京準OPマレーシアカップでの走りは本当にしびれた。
ルメールを鞍上に迎えて、初芝で果敢な逃げ。前半5Fを64.3という超スローに押さえて、瞬発力勝負に持ち込むというレース展開で、まんまと逃げ切ってしまった。
戦前は入着してくれればいいなというくらいに思っていたから、本当に驚いた。
実は今でも、時折レースを振り返って見ることがある。今まで生きてきた中で一番見返しているレースだと思う。

オープン馬に返り咲いた3歳秋、神戸新聞杯でまたこのレースを彷彿とさせる走りで、後の国際GI馬を完封するんだから再度驚いた。
断然の一番人気リアルスティールを後続に従えての逃げ切り。
当然、出資馬の初重賞制覇だからうれしかったんだけど、それよりもなによりも3冠レースの最終章での最有力トライアルの圧勝で、菊花賞の主役に躍り出た、あの時の高揚感は一生忘れない。
一番人気で迎えた菊花賞は、他馬にマークされてとても苦しい展開になった。スローに落としたかったけど出入りの激しい競馬で自分のペースも作れなかったし、不利な外枠を引いたのも不運だった。
それでも直線入口では堂々と先頭に立ち、歴史的名馬となるキタサンブラックとリアルスティールを相手に一番強い競馬をしたと胸を張って言えるレースだった。
でも、結果的にはこのレースがリアファルにとって最後の全力疾走となった。
ゴールドシップ、ラブリーデイに続く3番人気で迎えた3歳暮れの有馬記念で16着と惨敗し、腱鞘炎を発症していたことが判明。
1年の長期休養に入って、芝の重賞を2戦すると今度は逆の前脚に腱鞘炎を発症。
再度1年の長期休養を余儀なくされ、脚元の負担を考慮してダートに活路を見いだすも、OP特別を3戦して入着止まり。
坂路調教が主体の音無厩舎の中にあって、脚元にかかる負担を少しでも少なくしようとコース追いを中心に攻め馬をするなど沢山工夫をしてくれたけど、屈腱炎を発症して、このたびの引退となってしまった。
故障の後は牧場関係者も、厩舎関係者も、本当に大変だったと思うし、なにより馬自身がとても頑張ってくれたと思う。


リアファルにとってこの後の馬生が幸多からんことを祈っている。


今まで本当にありがとう。そしてお疲れ様。


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