いい女よりもいい男の数は少ない

日々カッコよさを磨きます。

固く結ばれるまで

2005-04-01 14:23:15 | Weblog
ファッション業界で働いている男性と知り合った。新宿で待ち合わせて一緒に食事をしたが、彼は年齢が違っていた。うそをついていたのだ。タンクトップで微笑む画像からは全く読取れないことだったし、会っても若々しい為信じてしまっていたが、もうすぐ40才だというのは受け入れられない事実だ。本当の事を言ったら会ってくれなかったよね?と責任転嫁してくるのは結構だが、その通り、絶対会わなかった。だから年齢を偽ったとばかりの言い様だが、理由はもう1つあった。軽く食事をするだけの約束だったから、別に付き合うことが前提の出会いではなかったし本当の事を言う必要はないのだということらしい。確かにSEXしましょう、とも付き合いましょうとも言ってはいない。募集自体は食事を一緒にしましょう、コーヒーでも一緒に飲みましょう程度のソフトなものだった。ふーん、なるほどね、とだけ思ってその場はやり過ごした。その日は本当に楽しかったし、食事もおいしかった。また会おうね、と言われて番号まで交換したがもう会う事はないだろう。

これは単純な問題でいて複雑だ。うそをつかれた→もう会いたくない、なんて簡単なものではない。年齢詐称がなくても特にSEXする気も付き合う気もなかったので、むしろうそをつき通してくれた方がオレにとってはよかった。今日だけのデートで終わるつもりだったからうそをついたと言うが、じゃあ、なんでそのうそをわざわざバラしたの?本人からしてみればごまかせられる範囲の年齢にしてるんだろうから初対面のオレなんかじゃ絶対分からない。バレるワケがない。そう考えれば答えは1つ。うそをつきたくないって思ってしまったから正直に打ち明けたんじゃないだろうか。もしかしたら多少なりともまた会いたいとか思ってくれたのかもしれない。そういう意味じゃオレを信じてくれたのだ。そう考えればうれしいが、会う前のオレの事は信じてはもらえなかった。そう考えるととても哀しい。

あなたはオレと仲良くしたくなってくれたのかもしれない。だから本当の事を話してくれたんだと思う。けれども、だったらとことん仲良くなるまでうそをついていて欲しかった。その友情が解消されないくらい強い絆になるまで。


2004.10.28


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