癒しの雫

殺処分、カウンセリング、趣味など・・・

全国で5万5998頭が殺処分された現実。

2017-11-18 01:47:36 | 殺処分ゼロへ

Yahooニュースより。。。

「好きな動物を助けたいと思い獣医師になったのに、なぜ動物を殺しているんだろうって。今まで(犬や猫)100匹以上は手にかけました……」

苦しい胸の内をそう吐露するのは獣医師だ。自らの手で麻酔薬を打ち処分する様子を、「注射器のシリンダーの目盛りが減っていくんですけど、手が震えて力が入らなくなったこともありました。閉じた目は2度と開かないんです」
と振り返る。動物に、こう呼びかけていたという・・・

「ただ、安らかに眠ってくれ。次に生まれ変わったときは、幸せになってくれと、いつもそれだけを願っていました」

 獣医師の名は、神奈川県保健福祉局生活衛生部の八木一彰さん。獣医師として2005年から'08年まで、県動物保護センターに勤務し、殺処分を担当した。こう続ける。

「仕事なので誰かがやらなければならない。悔しい気持ちだけでは何も変わらない。殺処分される動物を少しでも減らすために変えていかなければと思うようになりました」

何かを変えれば、殺処分は減らせる。殺処分ゼロも夢ではないという目標を掲げ動物の命を守る取り組みを展開している自治体もある。昨年度、全国で殺処分された犬・猫の数は5万5998頭。年々、減少してはいるが、殺処分ゼロの日は遠い。
※※※※※
愛知県名古屋市の動物愛護センターは昨年度、犬の殺処分ゼロを達成した。1985年の開設以来、初めて。ふるさと納税で集まった寄付金が財源となり活動を支えた。同センター愛護指導係の鳴海大助係長が解説する。

「'13年度は83頭、'14年度は56頭、'15年度は25頭の殺処分をしました。あと少しでゼロにできる。しかし、犬を生かすために税金を使っていいのかという議論もありました。ならば寄付金で行おうと、昨年度から取り組みをはじめました」

「やりたくない」と泣く職員も
 当初の寄付の予想は100万円ほど。ところが蓋を開けてみると、予想の10倍以上の約1100万円の寄付金が集まった。お金の使い道は、
「エサ代、医療費、(しつけや世話をする)ボランティアさんへ現物支給する首輪、リード、ペットシート等の代金などです」(鳴海係長)

保健所の努力以外にも、ボランティアの力添えがなければ、犬の殺処分ゼロは達成できなかったと感謝する。

「センターから引き取って飼い主を探してくれるのがボランティアさん。本当に頭が下がります。1頭につきエサやペットシートなどをワンセット渡していますが、医療費がどうにかならないか、という声をいただいています。病気の犬や猫を引き取っていただいた場合、飼い主が見つかるまで病院代はボランティアさんの自腹。今後、検討する予定です」

今年からは寄付金の用途を猫にも拡大しているが、

「数が多すぎるのが一番の問題。当センターも、現状はぱんぱん。どうしても殺処分せざるをえない。昨年度は399頭の猫を殺処分しましたが、“やりたくない”と涙を流す職員もいます」(鳴海係長)

犬と比較し猫の殺処分が多いのは全国的な傾向だ。特に生後間もない乳飲み猫は数時間おきのミルク、お尻ふきと負担が多く面倒を見きれないのが現実。そんな中、いち早く殺処分ゼロを達成したところがある。神奈川県が所管する県動物保護センターだ。犬は4年連続、猫は3年連続殺処分ゼロを更新している。同センターを見学させてもらった。犬・猫は現在、各40頭ほど収容されている。猫舎に入ると「にゃあにゃあ」と甘える声が。ケージには《人なれ強化中。たくさん遊んでね》と書かれたプラスチックの板がぶら下がっている。

「猫はなかなか人なれしないんです。引っかいたり、噛みつく子もいる。乳飲み猫は100%、ボランティアの方が引き取ってくれています」

そう話すのは同センターの岩屋修課長。地下の犬舎も案内してもらった。

「昔はここにいっぱいの犬が収容されていました。電話で、心ない言葉を言われたこともあります。職員たちはみな、なぜ殺さなければならないのか葛藤していました。最後は、処分室の箱の中に二酸化炭素を注入して窒息死させます。幼い犬や猫は呼吸が浅いので死にきれない場合がある。そのときは、麻酔などを打って殺すんです」冒頭に登場した八木獣医師は、その最終局面で多くの犬・猫の命と向かい合ってきた。。。

悲しい現実。。。



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