Evalice'Saga公式サイト

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2027-01-01 00:00:00 | 制作日記
Evalice'Saga (エヴァリース・サガ)
・有志数名による合作となります。
  ・プログラマさん(製作総括・プログラミング他)
  ・えいちあ~るさん(ドット関連・動画作成)
  ・memesoさん(ドット関連)
  ・音楽26さん(オリジナルBGM作成)
  ・BA-90さん(ドット関連他)
  ・Hira@黒幕(シナリオ担当・マップデザイン)
  ・他に月人さん、アビス帰りさんよりオリジナル曲を提供して頂いてます


(2018/06/17 追記)
EvaliceSaga 修正版 Ver.1.5が公開されました。
https://www.freem.ne.jp/win/game/17537

大規模更新はこれで最後になります。

◎更新
・一部仲間キャラにスタイルを新規追加
◎不具合修正
・ファイナルストライクを使用すると強制終了する
・全体攻撃で殲滅且つ、単体攻撃技を閃いた場合強制終了する
・一時停止中ウィンドウを閉じるとプロセスが残り続ける
・使用者のHP増減表示が遅れて表示される

50年前ノ記憶②

2017-10-25 02:15:52 | 制作日記
「お願いします!助けて下さい!
 妹が、妹が高熱で苦しんでいるんです!!」
「ええい、うるさい!
 小汚いガキめ、さっさと失せろ!!」

貴族風の男は、足にしがみついてきた奴隷の少年を無造作に蹴り飛ばした。
それでも少年は諦めない。
泣きじゃくりながら、必死に周囲を歩く身なりの良い貴族達に訴え続けていた。

「お願いします、妹に薬が必要なんです!
 そのお金がどうしてもいるんです!
 どうかお恵みを!」

南の王国ハルタミア、その王都カナン。
大陸の南方に位置する、国土の大半を砂漠に覆われたしゃく熱の大地である。
この国には建国より続く階級制度が存在している。
王家の血を引く貴族は貴族街に住み、国中から集められた富を独占して贅沢な暮らしを続けている。
一方で国外より流れ着いた者や人買いに売られて来た者達は奴隷とされ、
王都東の貧民街に押し込まれて、貴族たちの手足となりひどい扱いを受け続けて来たのである。

少年イヴァンもまた、そうした奴隷の一人であった。
この国において、奴隷にまともな人権などあろうはずもない。
雇い主よりその日をやっと暮らせるだけの安い賃金しか得られない彼にとって、
重病に侵された唯一の肉親たる妹の薬代を用意するのは、簡単な話では無かったのだ。

しかし…。

「貴様…どこの家の奴隷だ?
 まだ自分の立場が分かっていないようだな?
 いいか、良く聞け。
 奴隷が何人死のうが、わしらには関係ないのだ。
 わかるか?
 貴様たちはこの王国の部品なのだ、壊れた部品は取り換えればよい、それだけの事よ。」

そう言い放つと、貴族の男は悠々とその場を去っていく。
周囲にいた人々も、汚いものでも見るかのような冷たい視線を彼に向け、背を向けた。
イヴァンの必死の訴えに、貴族達は誰も耳を貸すことは無かったのである。

そして。
彼の幼い妹ミーアは、熱病に苦しみながらわずか七年の生涯を閉じたのであった。


どれだけ泣いたかわからない。
どれだけ叫んだかわからない。
イヴァンは王都を一人飛び出し、気が付けば宵闇に包まれた広大な砂漠の真ん中で倒れ伏していた。
砂漠は魔物の住処であり非常に危険である。そんな事は重々承知していた。
しかし、彼にとってそんな事は既にどうでも良かった。
もはや生きる意味など何もないのだから。

周囲に魔物の気配を感じる。
唸り声もだんだん大きくなってきた。

「は……はは……
 ゴミクズの僕の最期にはぴったりじゃないか。
 ミーア、僕も今そっちに行くよ…。」

少年はそうつぶやくと静かに目を閉じた。
だが…。

「無事か、小僧。」

全身鎧を着込んだ男性に揺り起こされ、イヴァンは目を開けた。
周囲には魔物の死骸が大量に転がっている。
恐らくこの男がやったのであろう。

「どうして……。
 どうして助けたんだ、僕は死にたかったのに…。」
「うん?何故そんな事を考える?
 お前はまだ若い、人生を諦めるには早すぎるだろう?」

兜を目深にかぶった男の表情をうかがい知る事は出来ない。
しかしその落ち着いた言葉の端々から、彼を本気で心配している様子が感じ取れる。
この男は悪い人間ではないのだろう。
けれど…。

―何も知らないくせに―

少年は心の内より沸々と湧き上がるどす黒い怒りを、
この空気を読まない鎧男に遠慮なくぶつけた。

「僕は奴隷だ!
 妹も病気で死んだ!
 貴族共は誰も助けてくれなかった!
 もう夢も希望も有りはしないんだ!

 だから……!
 だから僕は、もう……!」
「……もったいないな。」
「えっ?」

予想外の男の反応に少年は戸惑った。



「もったい、ない?」
「ああ。
 悔しい想いをしたんだろう?
 貴族共を見返してやりたいとは思わないのか?」
「それは……。」
「せっかくこの世に生を受けたのに、人生を諦めるのはもったいないぞ。」

そう言うと、男は少年に手を差し伸べて来た。

「俺の名はディートハルト。
 世界最強の傭兵を目指して宛のない旅を続けてる。

 行く所が無いならついて来い。
 お前にも、夢を見せてやる。」

何を言っているんだ、この男は。
夢を見せてやる?
どういう意味だろう?

でも……。
これでわずかでも現状が変わるのだとしたら…。


少年は涙をぬぐい、男の手を力強く握りしめた。



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挿絵/memeso 文/Hira@黒幕

50年前ノ記憶①

2017-10-25 02:14:07 | 制作日記
息が詰まりそうだ。
周囲の過度の期待に身が押しつぶされそうだ。

「はぁ…。」

レネースは庭園の池を囲う柵にもたれ掛かり、深くため息をついた。

イスカンダリア大学。
エヴァリース帝国の辺境都市イスカンダリアに作られた、世界で唯一の大学である。
ここでは数千年前に戦争で滅んだとされる古代人が築いた科学技術を復活させるべく、
日々多くの研究者が発掘作業や研究に勤しんでいる。

大学の研究班は大きく分けて三つの部門に分かれている。
大陸の各地に散見される古代人の遺跡を発掘、調査する「発掘部門」。
遺跡から発掘された機械類を調査・分析し、現代の技術で蘇らせる「機械部門」。
そして古代人が使用した魔術「術法」の再現を目的とする「術法部門」の三つである。

中でも機械部門の功績は多大なものであった。
近年には「熱機関」の再現に成功し、蒸気機関を発明。
これを発端として産業革命が起こり特需が発生、帝国は好景気に沸いていた。

なのに…。
レネースの顔は冴えない。
彼女が在籍する術法部門は目立った功績を上げられず、足踏み状態が続いていたのだ。
先刻も遅々として進まぬ研究成果について、教授に嫌味を言われたばかりである。

「大学の主席と言っても所詮はこんなもの。
 このあたりが私の限界なのかしら…。」

この目の前の池に飛び込んでしまえば楽になれるのだろうか。
虚ろな表情で池をじっと眺めていた彼女は、
先ほどから背後より声をかけられていたことに気づいていなかった。

「おい、聞いているのか、レネース!」
「えっ?」

振り返ると軽装兵の格好をした一人の若い男性が立っていた。
幼なじみのユリウスである。



「どうしたんだ、ため息なんかついて。
 せっかくの美人がそれじゃ台無しだぜ?」
「あら、ユリウスじゃない。
 あなた、冒険者になって世界中を渡り歩いてるって聞いたわよ。
 今日はどうしたのよ、こんな辺境まで…。」
「術を扱える相棒を探しているんだ。
 今度のエモノは骨が折れそうなんでな。
 トールって知っているか?
 帝都ロマの東にある小さな街なんだが。」

行った事は無いが聞き覚えはあった。
年中大雨が降りしきる、大陸中央の湿地帯に存在する街である。

「その街の近辺で最近、住民や旅人が魔物に襲われる事件が多発してるんだ。
 そこで困った町長が報奨金を出して、魔物の討伐依頼を全国に出してるのさ。」
「そうなんだ、初めて聞いたわ。研究がすごく忙しかったから。」
「帝都じゃこの話で持ちきりだぜ?
 お前、ずっと研究室に篭っていたんだろ。

「なぁレネース。
 せっかくだから一緒に行かないか?」
「えっ?」
「高度な術師のお前が居れば心強いし、たまには外の空気を吸う事も大事だと思うぜ。
 大学が心配なら休学届けでも出せば済む事だしさ。」

彼女は困惑した。
大学を抜けて冒険者に?そんな事これまで考えた事も無かった。
しかし、確かにユリウスの言う事にも一理はあると感じた。
世界を巡る事で、新しい発見があるかもしれない。
既に心が折れかけていた彼女の心は、だんだんと外の世界へと傾きかけていた。

「うーん…そうねぇ…。
 どうしようかしら……。」



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挿絵/memeso 文/Hira@黒幕

動画が更新されました!

2017-08-15 01:39:18 | 制作日記
えいちあ~るさんが最新動画を撮影してくれました。
ニコニコ動画にて公開中です。
新しく作ったイベントなどが収録されております。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm31744319