またまた一年以上お休みしてしまいました。
その間に今までご紹介したソフトウェアのバージョンがどんどん上がってしまいました。さすがに古すぎると思えてきましたので、ここらで最新のものに置き換えていきたいと思います。
現在 Fedora 14 を colinux 0.7.9 で使っていますが、各プログラムをソースからインストールするには、以前に説明したように開発環境をインストールする必要があります。
# yum install gcc gcc-c++ flex bison
Fedora 14 も古くなりましたので、ここで扱う各種ソフトウェアをインストールするには、ほとんどソースから行う必要があります。そういう経験をするには coLinux は相変わらず役立ちます。
今回は、OpenSSL をインストールしてみましょう。最初に zlib をインストールする必要があります。最新版は、1.2.7 です。ソースの信頼性の確認は面倒でも必ず行いましょう。
$ md5sum zlib-1.2.7.tar.gz
60df6a37c56e7c1366cca812414f7b85 zlib-1.2.7.tar.gz
$ tar xzf zlib-1.2.7.tar.gz
$ cd zlib-1.2.7
$ ./configure
$ make
# make install 2>&1 |tee Install.log
これで準備ができました。早速 OpenSSL 1.0.1c をインストールします。注意することは、先ほど /usr/local/ にインストールした zlib を利用する点です。
$ md5sum openssl-1.0.1c.tar.gz
ae412727c8c15b67880aef7bd2999b2e openssl-1.0.1c.tar.gz
$ tar xzf openssl-1.0.1c.tar.gz
$ cd openssl-1.0.1c.tar.gz
$ ./config -I/usr/local/include -L/usr/local/lib zlib
$ make
.....
$
ここで、OpenSSL の場合は、テストして確認しておきます。
$ make test
..............
ALL TESTS SUCCESSFUL.
make[1]: Leaving directory `/home/espiya/src/openssl-1.0.1c/test'
OPENSSL_CONF=apps/openssl.cnf util/opensslwrap.sh version -a
OpenSSL 1.0.1c 10 May 2012
built on: Thu Jun 03 11:59:43 EDT 2012
platform: linux-elf
options: bn(64,32) rc4(8x,mmx) des(ptr,risc1,16,long) idea(int) blowfish(idx)
compiler: gcc -DZLIB -DOPENSSL_THREADS -D_REENTRANT -DDSO_DLFCN -DHAVE_DLFCN_H -I/usr/local/include -Wa,--noexecstack -DL_ENDIAN -DTERMIO -O3 -fomit-frame-pointer -Wall -DOPENSSL_BN_ASM_PART_WORDS -DOPENSSL_IA32_SSE2 -DOPENSSL_BN_ASM_MONT -DOPENSSL_BN_ASM_GF2m -DSHA1_ASM -DSHA256_ASM -DSHA512_ASM -DMD5_ASM -DRMD160_ASM -DAES_ASM -DVPAES_ASM -DWHIRLPOOL_ASM -DGHASH_ASM
OPENSSLDIR: "/usr/local/ssl"
# make install 2>&1 |tee Install.log
これで OpenSSL が、/usr/local/ssl へインストールされました。
/usr/local/ssl/openssl.cnf をざっと見てみると、default_md = sha1 の指定が無くなったようです。
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