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非暴力不服従運動、非暴力抵抗

2021-03-05 22:04:12 | いろいろ
 マハトマ・ガンディー(1869~1948)は南アフリカで弁護士としてインド人の権利養護のために働きました。その中で、暴力によらない方法で不正義に対抗するという思想を形成しました。彼は非暴力の思想をサティヤグラハ(真理の把握)と表現しています。
 ガンディーはインドに帰国すると、英国による植民地支配に対抗するためにさまざまかたちで非暴力不服従運動を実践しました。不当な法令には従わない、ストライキ、外国製品の不買運動、国産品の使用、納税拒否、断食などです。「塩の行進」という運動も注目されました。英国による塩の専売制に対抗するため、インド人自身が海水から塩を製造するという行動です。
 ガンディーは私たちを力づけ、また自省を迫る言葉を数多く残しています。
「自分が行動したことすべては取るに足らないことかもしれない。しかし、行動したというそのことが重要なのである」
「あなたがこの世で見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい」
「穏やかなやり方でも、あなたは世界を揺るがすことができる」
「暴君や殺戮者はそのときには無敵に見えるが、最終的には滅びてしまう」

 米国で人種差別に抗議する公民権運動を展開したマーティン・ルーサー・キング(1929~1968)もガンディーから非暴力抵抗の思想を学び、実践しました。

 今、ミャンマーでも軍事政権に抗議する非暴力不服従運動(CDM:市民的不服従運動)が多くの無名の人びとによって実践されています。


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