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ビリー・ホリデイが歌っていた「奇妙な果実」

2022-02-09 22:55:41 | 共生・反差別
 かつて米国では黒人への凄惨なヘイトクライム(リンチ事件)が多発していました。1930年代にユダヤ人の高校教師ルイス・アレンによって作られた歌曲「奇妙な果実(Strange Fruits)」はそうした事件を告発しています。1939年にジャズ歌手ビリー・ホリデイ(Billie Holiday、1915~1959)が初めてレコーディングしました。

 「奇妙な果実」とは惨殺されて木につり下げられた黒人の遺体を意味しています。この歌の歌詞は「南部の木々には奇妙な果実が実っている。その葉も根も血に濡れている。黒い体が南部の風にゆれている」というものです。

 米国政府はビリー・ホリデイがこの歌を歌うことを執拗に妨害しました。妨害に屈することなく歌い続ける彼女の姿を描いた映画「ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ」(リー・ダニエルズ監督)が2月11日に公開されます。

映画「ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ」公式サイト



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