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野宿者への暴力と排除

2021-01-01 21:46:23 | 共生・反差別
 昨年の11月16日、東京都渋谷区で野宿者の女性が暴力を振るわれ死亡しました。

渋谷女性ホームレス死亡事件「決して怠け者ではない」素顔 困窮者見えにくい“排除アート”の影響 AERAdot.

「排除と暴力は許さない」渋谷でデモ〜ホームレス女性殺害  OurPlanet

昨年の3月25日には、岐阜市で野宿者の男性が暴行され死亡しました。

少年が「遊び」で奪った命の重さ ホームレス襲撃公判へ  朝日新聞デジタル

生きた証し、ここに 岐阜・ホームレス暴行死、写真展 生活の痕跡など撮影 9月6日まで /岐阜  毎日新聞

 1982年から83年にかけて、横浜市では少年たちの集団により10人以上の野宿者が殺傷される事件が起きました。加害少年らは「生きていたって汚いだけ」「街の“清掃活動”に協力した」と語っていました。
*参考 『横浜ストリートライフ 』 佐江衆一 現代教養文庫(社会思想社)

 東京都内の野宿者347名を対象とした調査(2014年)によると、約40%の方が暴力的被害の経験がある、約7%の方がよくあると回答しています。加害者の38%は若者・子ども。内容は、身体的暴力、物(花火、ペットボトルなど)を使った暴力、暴言などです。

【再掲】野宿者への襲撃の実態に関する調査の概要および要望書【 2014年】  NPO自立生活サポートセンターもやい

ホームレスを襲う未成年の理不尽すぎる暴力  村田らむ

 野宿者(路上生活者、ホームレス)の人々は、多くの人たちから「汚い、臭い」「迷惑な存在」「仕事をしないで怠けている」「何をするかわからないこわい人たち」といった偏見や差別的なまなざしにさらされています。そうした背景から暴力事件が絶えないのでしょう。貧困により住居を奪われ、さらに暴力被害を受けるという二重の排除です。


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