
わたしたちは憎しみではなく、愛で戦いましょう。
・・・・・・PC-9801DX2、変身よっ!
・
・
・
なぜ自作PCをつくるのか。
今時のPCゲームとかしないし、3D性能とかどうでもいいから~。
電源入れてから起動が早くて、処理速度は並み以上でネットも動画もサクサク見られて、ファンとかうるさいから一つも付いてなくて無音で、他の誰も使ってないようなギミックが付いてるケースで、でも落ち着いた外見で、最新のOSでメモリもいっぱいで将来的にパーツ交換もできて、省電力で電気代も少なくて、モニタはなるべく大きくて熱くなくて画面が綺麗で薄くて、誰もが一目見ただけで「こんなPC見たことない」って言うようなのを、10万くらいで買えないかなぁ~。
例えばそんなことを考えたことはないでしょうか。
誰かにそれを口走ったところで「んなもん売ってるわけないだろ」と、鼻で笑われておしまいかも知れません。
・・・・・・よろしい。
そうやって必要ない部分は切り捨て、その代わりほしい部分はとことん欲張ってこだわって、どこにも売ってないようなPCをつくるのが自作道、そして我々自作マニアの矜持。
昨今のメーカー製PCは安いです。おそらく自作するより安いです。
しかし自作道とはオンリーワン。
世界のどこにも売っていない、自分が満足し、納得するマシンがつくれるのは自分だけ。
そう信じて突き進み、待ち受けるは屍山血河か冥府魔道か。
だが人よ、恐るるなかれ。
行くがいい、行けば道は開かれるさ。
世界でたった一つ、自分だけのPCが暗闇の先にある・・・・・・。
舞台は「Windows7&IE9杯・自作PCの祭典2010」也。
いざ参る!
■応募部門
バカPC&痛PC部門
■エントリーマシンの構成パーツ
CPU・・・・・・Intel/Core-i5 2400S
マザーボード・・・・・・msi/H67MA-E45
メモリ・・・・・・Corsair/TR3X6G1600C7D(の内2枚)+CMX8GX3M2A1600C9=合計12GB
ビデオカード・・・・・・なし
SSD・・・・・・Crucial/CTFDDAC064MAG-1G1
HDD・・・・・・なし
光学ドライブ・・・・・・Pioneer/DVR-TS08
CPUクーラー・・・・・・Scythe/SCMNJ-1000(NINJA mini)
ケース・・・・・・NEC/PC-9801 DX2
電源・・・・・・DIATEC/PLS180K
ディスプレイ・・・・・・NEC/LCD-EA232WMi
内蔵スピーカー・・・・・・Logicool/Z205
■使用OS
Windows 7 Professional(64bit版)
■ベンチマーク結果の画面ショット
「CPU-Z 1.56」

※Superπを使用中のもの
「エクスペリエンスインデックス」

「PerformanceTest V7.0 Build 1019」

■エントリーマシンの外観写真

■エントリーマシンの内部写真

■解説文
細かい制作コンセプトはいろいろありますが、一番根底にあるメインテーマは「見た目はネタだが中身は本気」です。
つまりこのPCの2割くらいはバカっぽくて悪ノリの塊ですが、それ以外の8割はこだわりと情熱の塊。
なので毎日使えるよう、大真面目に製作しました。
過程は別ページで。
まず、わたしが普段使うPCである以上、前提条件として「実用性を犠牲にせず」、それでいてかつ「ファンレス無音」を両立させねばなりません。
実用性とは、すなわちCPUパワーとメモリ容量。
今時はAtomでも使えば、誰でもファンレスPCは難なく作れるでしょう。
しかしわたしは遅いPCが嫌いなので、最低でも4コアでそれなりの速度を持ったCPUが必要です。
ファンレスなAtomはアナログ出力なのもマイナスポイント。
わたしは普段、動画のエンコードなどの重い処理にはメインPC(i7-980X)を用います(ファンレスかと言われると電源だけは準ファンレスなのですが)。
それ以外の軽い用途、例えばネットを見たり動画を再生したり、朝出かける前や寝転がりながら何かを見たいだけのとき、つまり水冷のメインPCをいちいち立ち上げるのは大げさなときにはサブPCを使います。
今までそういった場合にはノートPCや、AthlonX2 BE-2350のマシンを使っていました。
しかしそれらも使用開始から2~3年が経ち、非力さが露呈するようになってきました。
もちろん、用途を限定すればまだ十分現役で使えるわけですが・・・・・・、まあぶっちゃけ「新しいPCをつくりたかったから」です。
折しもSandyBridgeという新型のCPUやマザーボードも発売したことで、今回のPC制作は始まりました。
予算も本体だけなら10万以下です(OS込み)。
モニタは3万以上しましたが、実際には1万円くらいしか払ってません。
なお、ケースの値段はこの際無視してください。
当時の値段では余裕で20万以上しましたけど。
しかし本体もキーボードも、自分で言うのもなんですが綺麗な状態で保存されていましたね。
これでも購入後5年くらいは現役で使ってたんです。
では個人的なこだわりポイントをもっと細かく書かせていただきます。
---------------
<完全ファンレスによる無音化>
これは正直悩みま・・・せんでしたけどね、はっきり言って。
PC内部の空間が狭く、CPUクーラーの高さは12cm以下に限られます。
最近流行のサイドフロー型は、下手すると16cmとかになるので使えません。
トップフロー型も昨今のCPUの大熱量を反映してか、高さ13cmとかになります。
かといって小さいクーラーは、ファンレスを前提とするには力不足。
そこで選択したのが・・・もう今となってはレアな忍者miniです。
これは12cm以下の高さながら、かなりの放熱面積を持っています。
なお、単にネットや動画を見ているくらいなら、CPUは50度程度です(省電力機能有効)。
電源もファンレスを実現させるため、ACアダプタを使用しています。
メインPCは電源が準ファンレスという妥協をしましたが、このマシンは最初から一切のファンを付けないことにこだわりました。
それとSSDは必須です。
中をすっきりさせるため&静音にこだわるために、あえてHDDは積んでいません。
データドライブはNASがあれば無理に内蔵させる必要はありませんし、そもそも98にHDDなんて二個も三個も入りません。
そりゃ一個くらいは入りますけど、内蔵するのはシステム用SSDだけにしました。
以上のことにより、静音レベルは上々です。
ちなみに某巨大掲示板では静音PCのランクとして、「完全ファンレスかつSSDのみ搭載」というSL0なる基準がありまして。
このPC-9801の皮を被ったPCは、まさにその基準に達しています。
単にAtom使用、ファンコン使用で超静音やらほぼ無音と名乗るようなことは、わたしのプライドが許しませんので。
これなら静音スパイラル症候群の重篤患者のわたしでも安心して使えます。
<その他パーツについて>
最初メモリはメインPCのものを流用していたのですが、メモリのエクスペリエンスインデックスが5.9にしかなりませんでした。
64bitOSなのに4GB実装しただけだし、なんか納得がいかなかったので、急遽最近安い4GBx2のメモリを買ってきました。
これで合計12GBになり、現在のメインマシンと同じメモリ量を搭載してしまいました。
とりあえずエクスペリエンスインデックス7.6ならそこそこでしょう。当分実用面ではメモリ不足にはならないと思います。
内蔵スピーカーはノートPC用のものを取り付けました。
内部USBで接続してますので、電源も音声入力も内部で完結してます。
せっかく完全ファンレス無音なのに、なぜスピーカーかといいますと・・・・・・。
実はPC-9801DX2は、初めて26音源を内蔵した98です。正確にはコンパクト型のUシリーズが先ですが、普通のPC-9801としては初です。
あと割とどうでもいいことですが、DXはソフトウェア制御によってディップスイッチを廃したのも特徴です。
だからBIOSじゃなくてUEFIにしました、というのは後付け設定。
<microATX規格のマザーボードベースを作成>
PC-9801内部空間の大きさはmicroATXなら十分入るのですが、当然ながら98のマザーボード固定スペーサーにネジが合うはずもありません。
そんなわけでまず薄いアクリル板を取り付け、その上に六角スペーサーをつけてマザーボードベースにしました。
これの優れているところは、「将来的にもmicroATXのマザーボードなら換装が可能」ということです。
この拡張性の高さ、汎用性は自分でつくったものながらありがたいです。
<モニタはNEC製>
さすがにモニタは今更CRTを使うのもアレなので、新品の液晶モニタを買いました。
LGなどの海外ブランドは確かに安いですが、「PC-9801なんだから、男は黙ってニチデンじゃい!」ということで急遽購入。
昔も三菱やナナオといったブランドはありましたが、これはもう「やるしかない!」という考えでした。
でもただブランドで選んだだけでなく、ちゃんとIPSかつLEDであるという性能面も考慮しています。ちゃんと使って満足感が欲しいですからね。
折しも去年買った液晶TVのエコポイントが26000円分ありましたので、1万ちょっとで買えました。
液晶フィルタも付けてます。光沢じゃなくて非光沢なのも、個人的なこだわりです。
あと色が白なのもこだわりです。最近は黒が圧倒的に多いですが、98には白いモニタがお似合いです。
<5インチFDDのスロットはDVDドライブ>

最初に言っておく。下のFDスロットは、飾りだあ!
・・・・・・いや、DVDドライブ2台とか積んでないです。
電源ケーブルが邪魔なので、下段はそれを納めるスペースにしました。おかげで内部はすっきりしたと思います。
あとFDの固定レバーも飾りで機能していないのですが、ちゃんと軸を内蔵してるので、クイッ、コキンッというあの独特の手応えはそのままです。
レバーを上げないとDVDは出し入れできませんが、それは98の5インチFDDとて同じことなので。
ちなみにスロットインタイプなので、DVDは押し込むだけです。
ただし排出はエクスプローラから「取り出し」を選択する必要がありますが、そこはご愛敬。
---------------
ところで正直に言いますと、「勝手にオレが一番!部門」にすべきかどうか、最後まで悩んでいました。
しかし以下に挙げる点を主な理由に、最終的には「バカPC&痛PC部門」への参戦としました。
・単に萌え絵やフィギュアを飾るだけのような、その場限りの安易なウケ狙いPCではなく、見た目と実用性の両立を真面目に追求したこと。バカなことを大真面目にやりきったという自覚があること。
・例えば5インチFDDスロットからDVDの挿入、飾りだけど無意味に懐かしい手応えで回せる固定レバー、内蔵スピーカーなど、無くてもかまわないもの、やらなくてもいいことをあえてやったこと。
・無意味に見えることの中にも意味があったり、意味があるようで意味がないけどそれも演出の内で、おもちゃ箱のような発見がいろいろできること。小さいケースのくせに電源を延長してわざわざ裏配線にして内部の見た目を整理したり、スピーカーは外付けにすればいいのに内蔵させて本体から音を鳴らすなど。
・ネタがあまりにマニアックすぎて、ここ10年以内にPCを使い始めた人にはウケが悪いだろうが、98を直接知らない世代でも、「なんかすごいことしてる」と思わせる配慮はしていること。そして15年以上昔のPC(特にPC-9801)を触っていた人が見れば、大爆笑間違いなしの破壊力があると考えていること。
・・・・・・などです。
要するに、見た目だけを飾ったバカPCではなく、情熱と魂が詰め込まれた本気のバカPCとはこういうことだと。
そして何より、自分が作って使って楽しいPC、バカだけど愛くるしい、そんなPCなのです。
・・・・・・まだ書きたいことはたくさんありますが、いい加減くどくなってきたのでそろそろ終わりにしようと思います。
ちなみに撮影に使った周辺機器はわざわざ実家の押し入れを漁って、98っぽいものを探してきました。て言うかこの98が現役の当時、実際に接続していたものです。
あとこだわりの撮影小話と言えば、5インチFDの箱にソフトベンダー武尊のFDが入っていたり、デスクトップの壁紙が往年の名作フリーウェア「FD」の画面だったり、MIDIの上に乗っている箱はわたしが初めて買ったPC-9801用ゲームソフトの「ブルトン・レイ」だったり、Windows7だから背景を花咲つぼみ(水樹奈々)にしてみたり、しかも隣は青い子じゃなくて98全盛期(90年代前半)に流行った某セーラー戦士の声の人にしてみたり・・・・・・。
・・・・・・すみません、もうやめておきます。
■Windows 7を使って良かったと感じた点
Windows7+UEFI+SSD(SATA3/AHCI)の3点セットを用いることで、「電源ボタンを押してから30秒で起動」できます。
BIOSチェックが終わってWindowsが起動を始めてから30秒、ではありません。ましてやスリープからの復帰でもありません。
大事なことなのでもう一度言います。「電源ボタンを押してから30秒で起動」できます。
操作は慣れてしまえばこっちのもの。食わず嫌いする必要は無いでしょう。
今更XPを後生大事に使い続ける必要もないかなぁ。
万が一のために残してはありますが、1年以上使っても7じゃ動かないからXPで使うしかなかった、なんてアプリはありませんね。あくまでうちでの話ですけど。
古い周辺機器がドライバ対応してないってのは、こればかりはあきらめるしかないです。
それとやはり64bitを選んで、メモリをたくさん積めるのはいいんじゃないでしょうか。
そう言えばPC-9801DX2は、640KBしかメモリを積んでませんでしたねえ。
・・・・・・PC-9801DX2、変身よっ!
・
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なぜ自作PCをつくるのか。
今時のPCゲームとかしないし、3D性能とかどうでもいいから~。
電源入れてから起動が早くて、処理速度は並み以上でネットも動画もサクサク見られて、ファンとかうるさいから一つも付いてなくて無音で、他の誰も使ってないようなギミックが付いてるケースで、でも落ち着いた外見で、最新のOSでメモリもいっぱいで将来的にパーツ交換もできて、省電力で電気代も少なくて、モニタはなるべく大きくて熱くなくて画面が綺麗で薄くて、誰もが一目見ただけで「こんなPC見たことない」って言うようなのを、10万くらいで買えないかなぁ~。
例えばそんなことを考えたことはないでしょうか。
誰かにそれを口走ったところで「んなもん売ってるわけないだろ」と、鼻で笑われておしまいかも知れません。
・・・・・・よろしい。
そうやって必要ない部分は切り捨て、その代わりほしい部分はとことん欲張ってこだわって、どこにも売ってないようなPCをつくるのが自作道、そして我々自作マニアの矜持。
昨今のメーカー製PCは安いです。おそらく自作するより安いです。
しかし自作道とはオンリーワン。
世界のどこにも売っていない、自分が満足し、納得するマシンがつくれるのは自分だけ。
そう信じて突き進み、待ち受けるは屍山血河か冥府魔道か。
だが人よ、恐るるなかれ。
行くがいい、行けば道は開かれるさ。
世界でたった一つ、自分だけのPCが暗闇の先にある・・・・・・。
舞台は「Windows7&IE9杯・自作PCの祭典2010」也。
いざ参る!
■応募部門
バカPC&痛PC部門
■エントリーマシンの構成パーツ
CPU・・・・・・Intel/Core-i5 2400S
マザーボード・・・・・・msi/H67MA-E45
メモリ・・・・・・Corsair/TR3X6G1600C7D(の内2枚)+CMX8GX3M2A1600C9=合計12GB
ビデオカード・・・・・・なし
SSD・・・・・・Crucial/CTFDDAC064MAG-1G1
HDD・・・・・・なし
光学ドライブ・・・・・・Pioneer/DVR-TS08
CPUクーラー・・・・・・Scythe/SCMNJ-1000(NINJA mini)
ケース・・・・・・NEC/PC-9801 DX2
電源・・・・・・DIATEC/PLS180K
ディスプレイ・・・・・・NEC/LCD-EA232WMi
内蔵スピーカー・・・・・・Logicool/Z205
■使用OS
Windows 7 Professional(64bit版)
■ベンチマーク結果の画面ショット
「CPU-Z 1.56」

※Superπを使用中のもの
「エクスペリエンスインデックス」

「PerformanceTest V7.0 Build 1019」

■エントリーマシンの外観写真





■エントリーマシンの内部写真





■解説文
細かい制作コンセプトはいろいろありますが、一番根底にあるメインテーマは「見た目はネタだが中身は本気」です。
つまりこのPCの2割くらいはバカっぽくて悪ノリの塊ですが、それ以外の8割はこだわりと情熱の塊。
なので毎日使えるよう、大真面目に製作しました。
過程は別ページで。
まず、わたしが普段使うPCである以上、前提条件として「実用性を犠牲にせず」、それでいてかつ「ファンレス無音」を両立させねばなりません。
実用性とは、すなわちCPUパワーとメモリ容量。
今時はAtomでも使えば、誰でもファンレスPCは難なく作れるでしょう。
しかしわたしは遅いPCが嫌いなので、最低でも4コアでそれなりの速度を持ったCPUが必要です。
ファンレスなAtomはアナログ出力なのもマイナスポイント。
わたしは普段、動画のエンコードなどの重い処理にはメインPC(i7-980X)を用います(ファンレスかと言われると電源だけは準ファンレスなのですが)。
それ以外の軽い用途、例えばネットを見たり動画を再生したり、朝出かける前や寝転がりながら何かを見たいだけのとき、つまり水冷のメインPCをいちいち立ち上げるのは大げさなときにはサブPCを使います。
今までそういった場合にはノートPCや、AthlonX2 BE-2350のマシンを使っていました。
しかしそれらも使用開始から2~3年が経ち、非力さが露呈するようになってきました。
もちろん、用途を限定すればまだ十分現役で使えるわけですが・・・・・・、まあぶっちゃけ「新しいPCをつくりたかったから」です。
折しもSandyBridgeという新型のCPUやマザーボードも発売したことで、今回のPC制作は始まりました。
予算も本体だけなら10万以下です(OS込み)。
モニタは3万以上しましたが、実際には1万円くらいしか払ってません。
なお、ケースの値段はこの際無視してください。
当時の値段では余裕で20万以上しましたけど。
しかし本体もキーボードも、自分で言うのもなんですが綺麗な状態で保存されていましたね。
これでも購入後5年くらいは現役で使ってたんです。
では個人的なこだわりポイントをもっと細かく書かせていただきます。
---------------
<完全ファンレスによる無音化>
これは正直悩みま・・・せんでしたけどね、はっきり言って。
PC内部の空間が狭く、CPUクーラーの高さは12cm以下に限られます。
最近流行のサイドフロー型は、下手すると16cmとかになるので使えません。
トップフロー型も昨今のCPUの大熱量を反映してか、高さ13cmとかになります。
かといって小さいクーラーは、ファンレスを前提とするには力不足。
そこで選択したのが・・・もう今となってはレアな忍者miniです。
これは12cm以下の高さながら、かなりの放熱面積を持っています。
なお、単にネットや動画を見ているくらいなら、CPUは50度程度です(省電力機能有効)。
電源もファンレスを実現させるため、ACアダプタを使用しています。
メインPCは電源が準ファンレスという妥協をしましたが、このマシンは最初から一切のファンを付けないことにこだわりました。
それとSSDは必須です。
中をすっきりさせるため&静音にこだわるために、あえてHDDは積んでいません。
データドライブはNASがあれば無理に内蔵させる必要はありませんし、そもそも98にHDDなんて二個も三個も入りません。
そりゃ一個くらいは入りますけど、内蔵するのはシステム用SSDだけにしました。
以上のことにより、静音レベルは上々です。
ちなみに某巨大掲示板では静音PCのランクとして、「完全ファンレスかつSSDのみ搭載」というSL0なる基準がありまして。
このPC-9801の皮を被ったPCは、まさにその基準に達しています。
単にAtom使用、ファンコン使用で超静音やらほぼ無音と名乗るようなことは、わたしのプライドが許しませんので。
これなら静音スパイラル症候群の重篤患者のわたしでも安心して使えます。
<その他パーツについて>
最初メモリはメインPCのものを流用していたのですが、メモリのエクスペリエンスインデックスが5.9にしかなりませんでした。
64bitOSなのに4GB実装しただけだし、なんか納得がいかなかったので、急遽最近安い4GBx2のメモリを買ってきました。
これで合計12GBになり、現在のメインマシンと同じメモリ量を搭載してしまいました。
とりあえずエクスペリエンスインデックス7.6ならそこそこでしょう。当分実用面ではメモリ不足にはならないと思います。
内蔵スピーカーはノートPC用のものを取り付けました。
内部USBで接続してますので、電源も音声入力も内部で完結してます。
せっかく完全ファンレス無音なのに、なぜスピーカーかといいますと・・・・・・。
実はPC-9801DX2は、初めて26音源を内蔵した98です。正確にはコンパクト型のUシリーズが先ですが、普通のPC-9801としては初です。
あと割とどうでもいいことですが、DXはソフトウェア制御によってディップスイッチを廃したのも特徴です。
だからBIOSじゃなくてUEFIにしました、というのは後付け設定。
<microATX規格のマザーボードベースを作成>
PC-9801内部空間の大きさはmicroATXなら十分入るのですが、当然ながら98のマザーボード固定スペーサーにネジが合うはずもありません。
そんなわけでまず薄いアクリル板を取り付け、その上に六角スペーサーをつけてマザーボードベースにしました。
これの優れているところは、「将来的にもmicroATXのマザーボードなら換装が可能」ということです。
この拡張性の高さ、汎用性は自分でつくったものながらありがたいです。
<モニタはNEC製>
さすがにモニタは今更CRTを使うのもアレなので、新品の液晶モニタを買いました。
LGなどの海外ブランドは確かに安いですが、「PC-9801なんだから、男は黙ってニチデンじゃい!」ということで急遽購入。
昔も三菱やナナオといったブランドはありましたが、これはもう「やるしかない!」という考えでした。
でもただブランドで選んだだけでなく、ちゃんとIPSかつLEDであるという性能面も考慮しています。ちゃんと使って満足感が欲しいですからね。
折しも去年買った液晶TVのエコポイントが26000円分ありましたので、1万ちょっとで買えました。
液晶フィルタも付けてます。光沢じゃなくて非光沢なのも、個人的なこだわりです。
あと色が白なのもこだわりです。最近は黒が圧倒的に多いですが、98には白いモニタがお似合いです。
<5インチFDDのスロットはDVDドライブ>

最初に言っておく。下のFDスロットは、飾りだあ!
・・・・・・いや、DVDドライブ2台とか積んでないです。
電源ケーブルが邪魔なので、下段はそれを納めるスペースにしました。おかげで内部はすっきりしたと思います。
あとFDの固定レバーも飾りで機能していないのですが、ちゃんと軸を内蔵してるので、クイッ、コキンッというあの独特の手応えはそのままです。
レバーを上げないとDVDは出し入れできませんが、それは98の5インチFDDとて同じことなので。
ちなみにスロットインタイプなので、DVDは押し込むだけです。
ただし排出はエクスプローラから「取り出し」を選択する必要がありますが、そこはご愛敬。
---------------
ところで正直に言いますと、「勝手にオレが一番!部門」にすべきかどうか、最後まで悩んでいました。
しかし以下に挙げる点を主な理由に、最終的には「バカPC&痛PC部門」への参戦としました。
・単に萌え絵やフィギュアを飾るだけのような、その場限りの安易なウケ狙いPCではなく、見た目と実用性の両立を真面目に追求したこと。バカなことを大真面目にやりきったという自覚があること。
・例えば5インチFDDスロットからDVDの挿入、飾りだけど無意味に懐かしい手応えで回せる固定レバー、内蔵スピーカーなど、無くてもかまわないもの、やらなくてもいいことをあえてやったこと。
・無意味に見えることの中にも意味があったり、意味があるようで意味がないけどそれも演出の内で、おもちゃ箱のような発見がいろいろできること。小さいケースのくせに電源を延長してわざわざ裏配線にして内部の見た目を整理したり、スピーカーは外付けにすればいいのに内蔵させて本体から音を鳴らすなど。
・ネタがあまりにマニアックすぎて、ここ10年以内にPCを使い始めた人にはウケが悪いだろうが、98を直接知らない世代でも、「なんかすごいことしてる」と思わせる配慮はしていること。そして15年以上昔のPC(特にPC-9801)を触っていた人が見れば、大爆笑間違いなしの破壊力があると考えていること。
・・・・・・などです。
要するに、見た目だけを飾ったバカPCではなく、情熱と魂が詰め込まれた本気のバカPCとはこういうことだと。
そして何より、自分が作って使って楽しいPC、バカだけど愛くるしい、そんなPCなのです。
・・・・・・まだ書きたいことはたくさんありますが、いい加減くどくなってきたのでそろそろ終わりにしようと思います。
ちなみに撮影に使った周辺機器はわざわざ実家の押し入れを漁って、98っぽいものを探してきました。て言うかこの98が現役の当時、実際に接続していたものです。
あとこだわりの撮影小話と言えば、5インチFDの箱にソフトベンダー武尊のFDが入っていたり、デスクトップの壁紙が往年の名作フリーウェア「FD」の画面だったり、MIDIの上に乗っている箱はわたしが初めて買ったPC-9801用ゲームソフトの「ブルトン・レイ」だったり、Windows7だから背景を花咲つぼみ(水樹奈々)にしてみたり、しかも隣は青い子じゃなくて98全盛期(90年代前半)に流行った某セーラー戦士の声の人にしてみたり・・・・・・。
・・・・・・すみません、もうやめておきます。
■Windows 7を使って良かったと感じた点
Windows7+UEFI+SSD(SATA3/AHCI)の3点セットを用いることで、「電源ボタンを押してから30秒で起動」できます。
BIOSチェックが終わってWindowsが起動を始めてから30秒、ではありません。ましてやスリープからの復帰でもありません。
大事なことなのでもう一度言います。「電源ボタンを押してから30秒で起動」できます。
操作は慣れてしまえばこっちのもの。食わず嫌いする必要は無いでしょう。
今更XPを後生大事に使い続ける必要もないかなぁ。
万が一のために残してはありますが、1年以上使っても7じゃ動かないからXPで使うしかなかった、なんてアプリはありませんね。あくまでうちでの話ですけど。
古い周辺機器がドライバ対応してないってのは、こればかりはあきらめるしかないです。
それとやはり64bitを選んで、メモリをたくさん積めるのはいいんじゃないでしょうか。
そう言えばPC-9801DX2は、640KBしかメモリを積んでませんでしたねえ。