五日町スキー場が60周年を迎える今シーズンの休業を決めたことは、先にご報告を差し上げたばかりだが、先日関係者の方から今後の営業についてお話を伺った。
現在営業中の山頂付近のキャンプ場とゴルフ練習場営業(グリーンシーズン)の終了する令和3年10月末で五日町スキー場の営業を終了するとのことだった。
老朽化に伴う修繕費と赤字経営で維持することが困難になったことが主な理由だという。
リフトなどの修繕費で約400万円必要なのと、地域に寄り添うスキー場の定めなのかリフト券の値上げもできない。
また、ゲレンデで食事をするお客さんも少なく、一人あたりの客単価も1,300円程度。年間1,000万円程度の赤字だとおっしゃっていられた。
この地域では主な産業もなく農家が多数だったので、冬期の職場の確保が開業当初の目的だったが、今では近隣に工場もあり通勤できるマイカーも所持しているため、冬期だからと言って出稼ぎなど行う人はいなくなったので、一応の役目が終わったと寂しそうに語っていらした。
私が生まれる前からある五日町スキー場は、小学校に近いため毎週のようにスキー授業があった。
近所のお父さんお母さんが経営する食堂や、リフト係や売店などよく知る顔があり安心して楽しめた。
私の父も冬期アルバイトでリフト係をしていたこともある。
周辺には、民宿や旅館を営む友達の家もあったが、それも今、高齢化が進み経営を維持することが困難になってきている。
昨年は、コロナ禍の中でもリフト待ちがあるほど賑わいを見せ、小学生のスキー学校にはコースの良さもあり大変人気があると聞いた。
関係者の方は、クラウドファンディングや市にも掛け合ったそうだがまとまらず、スキー場の営業を断念された。
私達にできることはないのだろうか?